チョン・ジヒョンが『ラスト・ブラッド』完成披露試写会で舞台あいさつ


 2日夜、東京 TOHOシネマズ六本木にて映画『ラスト・ブラッド』(lastblood.asmik-ace.co.jp)完成披露試写会が行なわれ、主演のチョン・ジヒョン、小雪、プロデューサーのビル・コン氏、原作アニメを制作したProduction I.G社長の石川光久氏が登壇し舞台あいさつを行なった。

 久しぶりの訪日となったチョン・ジヒョンは、日本語であいさつした後、「原作アニメ『BLOOD THE LAST VAMPIRE』を見て、サヤというキャラクターは制服を着て日本刀を持っているが、そんなイメージがとても良く思えて自分もいつかサヤのキャラクターを演じてみたいと思っていた」と原作が気に入っていたことを明かした。

 オニ100人斬り等、初のアクションについて、「わたしはそれほど苦労をしてこなかったし、そんなに苦労をする事はないと思っていた。でも今回の撮影で本当に死ぬほどの苦労を味わうことになった。撮影中は肉体的にも精神的にもあまりにも辛くて2度とアクション映画は撮影したくない、と思ったが、出来上がりを見て、また出演してもいいかなと思っている」と、苦労とその結果に自信を見せた。

 制服姿に日本刀、という姿を披露したことに関しては、「制服を着るのは恥ずかしい年齢かな、とは思ったが、中学・高校はセーラー服だったので制服を着ることには抵抗はなかった。制服を着て若くなった気がする」とし、違和感なく演じられたようだ。


 また、共演者の小雪については「『ラストサムライ』を見て、強烈な印象を持ち、同じアジア人として誇りを感じることが出来た。また、女性が共感できる作品で共演したい」と語った。

 それに対し小雪は、「見ての通り、彼女は愛らしいだけではなく、努力家で普通は尻込みするアクションシーンでも果敢にトライをして、そんな姿に心を打たれたし、女優としてプロ意識が高いので色々な話をしていても通じ合える事が多い。何よりも、わたしは健康に気を使っているのだが、彼女も同じなので話も合ったし、有意義な時間を過ごした」とし、互いにアイコンタクトを取りながら、相思相愛ぶりを見せた。

 本作品の見どころであるアクション対決については、小雪が「心技一体にならないと出来ない。12時間以上の撮影が続く中で彼女のポテンシャルの高さをとても尊敬しています」と語り、チョン・ジヒョンは、「女性対女性のアクションが興味深いのと、小雪さんと息がピッタリあったので良い作品ができたと思います」と答えた。

 「サヤは彼女しか考えられない」と全員が口をそろえて評した香港・フランス合作映画『ラスト・ブラッド』。人間を滅ぼそうと襲ってくるオニと、オニに父を殺され、復讐(ふくしゅう)に生きる少女サヤどの戦いを描いた同作品は、5月29日(金)より世界最速日本全国ロードショー公開。



東京=野崎友子通信員

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