手軽にキャンプを楽しむならココ

 キャンプは休息を取り、思索にふけり、自然を思い切り楽しむことができる、三拍子そろった野生体験といえる。その上、キャンプ場の周りを囲む木々は24時間休むことなく、最高級の酸素を吐き出す天然の酸素タンクだ。「息子たちがテントの中で眠り、空腹に耐えながら自分でご飯を炊き、トイレの不便さを体験できることだけで十分」と話す主婦チャ・スジョンさん(40)のように、キャンプの真髄を知る人も増えている。

 キャンプの中でも、「オートキャンプ」はテントのすぐ隣に車を駐車することができるため、宿泊施設で荷物を運ぶ必要もなく、トイレや電気、水道も使用できる便利なキャンプが体験できる。本格的な春を迎え、気の合う人たちとキャンプを楽しんでみてはいかがだろうか。



◆ハプソ・オートキャンプ場

 真冬でもお湯で洗い物やシャワーができ、電気や無線インターネットも利用可能。周りには有明山(864メートル)、ソグニ山(800メートル)、仲美山(834メートル)、魚飛山(822メートル)があり、キャンプ場自体が山の塀に囲まれているような雰囲気だ。魚飛渓谷の美しい風景も自慢。

 施設は比較的単純だ。本館の一番下の階にキャンプ場から直結しているトイレ、シャワー施設がある。3-4人が宿泊できる広さの部屋も六つある。

 メインとなるキャンプ場は元々農地だった。広い敷地に一定の間隔で場所が区切られており、清潔で快適なキャンプを楽しむことができる。電気を利用できるよう、コンセントを設置し、街路灯も設け、夜でも気軽にキャンプを楽しめるようにした。

 費用は1泊2万ウォン(約1400円)。2泊目からは1日1万ウォン(約700円)ずつプラスされる。6-8月のピーク時を除き、電気使用量3000ウォン(約210円)は別。薪は販売しており、LPガスは事前に予約し注文すれば配達してくれる。無線インターネットは本館周辺ならつながりやすい。

 1989年にオープンした有明山自然休養林は、クヌギが多い天然林地帯とカラマツやチョウセンマツを植えた人工林の地帯が一体となった、眺めの美しい休養林。奇岩怪石や渓谷に沿った傾斜の緩い登山路周辺にはナラガシワやモミジが育ち、頂上にはワラビやススキ林がある。

 ソウルから両水里を経て国道6号線を洪川方向に進み、沃川で左折。地方道を利用し、沃川経由で国道37号線とぶつかる東村ロータリーで左折、ハンファ・リゾート前を過ぎ、ノンダチ峠(仲美山自然休養林入り口)と仙於峙を通り過ぎる。峠を越え、可逸里ロータリーまで下り、右への急カーブを曲がると、有明山自然休養林の案内板が見える。沃川から休養林まで約20キロ、所要時間は約25分。住所は京義道加平郡雪岳面可逸里283-4。

◆恋人山オートキャンプ場

 加平郡恋人山(1068メートル)の山すそ、柏屯里にある。山に囲まれた小ぢんまりした雰囲気が人気。全体面積は5万9994平方メートル。セミナールーム、会議室、視聴覚室をはじめ、80人が宿泊できるクラブハウス1棟、46平方メートルから72平方メートルとさまざまな広さのキャビンハウス6棟、キャンピングカー10台があり、1日160人が宿泊できる。オートキャンプは36カ所で可能。きれいに芝生が敷かれた大運動場(4325平方メートル)と多目的講堂(550平方メートル)が目を引く。キャンプ場には各仕切りごとにコンセントや排水溝がある。トイレ・シャワー・炊事場などの便宜施設はオートキャンプ場の真ん中に設置されているため、手軽に使用することができる。

 加平邑から恋人山方面の標識に従って進み、モクトン面で左折。明智山方向に進むと、左に柏屯里に入る道が見える。恋人山の標識がある分かれ道で左折し、山道を上り切ると、左側の渓谷の向かいにオートキャンプ場が見える。

 詳しくはホームページを参照。住所は京義道加平郡北面柏屯里357。

加平=キム・ギョンウン記者
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