『妻の誘惑』に盗作疑惑、法廷闘争に発展か


 SBS夜の帯ドラマ『妻の誘惑』をめぐる盗作疑惑は法廷闘争にまで発展しそうだ。

 これは、盗作だと訴えた小説家のチョン・ヘギョン氏が2日、記者会見で「訴訟準備を進めている」と語ったことから、SBS側も強硬対応の方針を明らかにしたもの。

 この騒動は、まずチョン・ヘギョン氏が2日に記者会見で「わたしの小説『ヤヌスの都市』と『妻の誘惑』には10カ所以上、同じセリフや類似点があり、盗作だと思われる部分が多い。これに関しSBSに質問書を送ったが、回答は来ていない。作品出版のため訴訟の準備を進めている」と述べたのが発端だ。

 また、「『ヤヌスの都市』の基になった500枚におよぶ原稿は、2001年に中央大学の大学院に修士論文を提出するとき、『神の贈り物』というタイトルで添付されたもの。その後、約700枚を追加し、地方紙の大邱ウリ新聞に連載した」と説明している。

 これに対し、SBS側は不快感をあらわにし、法廷での解決を求める意向を表明した。

 SBSドラマ部の関係者は「チョン・ヘギョン氏が送付してきた質問書の内容は、例えば“チャーハンを食べる”などのように、ドラマと小説に共通する単純な設定のシーンについて意見を問うものが大半で、回答する理由はないと思った。『妻の誘惑』の脚本家キム・スノク氏も同じ考え」としている。

 そして、「本当に盗作だと思うなら、裁判所で判断してもらえばいいものを、記者会見の形でメディアの前でスタンドプレーをしているように見えて不快だ。今後の状況を見て、小説家側が訴訟を起こすなら、こちらとしても名誉棄損などで訴える」と強硬な姿勢を打ち出した。

チャン・ソユン記者
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