RainとJYPにまた損害賠償請求訴訟


 アメリカ公演が中止になった責任として数十億ウォンの損害賠償命令を受けた歌手Rainと、Rainの元所属事務所JYPエンターテインメント(以下、JYP)が、再び訴訟に巻き込まれた。

 2006年のRainのワールド・ツアーを主管した韓国の公演企画会社ウエルメード・スターエム(旧・スターエム、以下スターエム)側は、RainとJYPを相手取り、公演中止の責任を理由に27日、裁判所に約45億7,000万ウォン(現行レートで約3億3000万円、以下同じ)の損害賠償請求訴訟を起こした。

 スターエム側によると、同社は06年と07年に、Rainのワールド・ツアーに関し独占契約を結び、Rainが所属していたJYPに出演料などとして100億ウォン(約7億2000万円)を支払った。

 スターエムは当時、アメリカ・中国などで計35回の公演をJYPと行うことを決めていたが、Rainのアメリカ公演商標権問題などで公演数は計19回にとどまった。このため、公演が実現しなかった16回分による金銭的な損害賠償をRainとJYPに請求したもの。

 スターエムは31日、「アメリカ公演の場合は、JYPが当社と契約を結ぶ前にRain公演に関する商標権登録申請をアメリカの特許庁に提出したが、公演前に現地の歌手の名前と似ているという理由で却下された。このため、現地公演が不可能になるかもしれないということを認知していたのにもかかわらず、無理やりアメリカ公演を推進したことに問題がある」と訴訟を起こした理由を述べている。

 RainとJYPは以前、アメリカのレーベルであるレイン・コーポレーションが申し立てた「レイン(Rain)」という名称の使用禁止仮処分申請のため、アメリカ公演の延期は避けられなかったとの見解を示している。

 これより先の19日(現地時間)、RainとJYPは07年6月の米ハワイ公演中止に関し、ハワイ・ホノルルの連邦裁判所から、ハワイ公演版権購入会社のクリック・オン・エンターテインメントとの公演契約に違反したとして、808万ドル(約8億円)の損害賠償命令を受けた。

ヤン・スンジュン記者
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