ソン・ガンホが31日午前、ソウル市江南区の狸鴎亭CGVで行われたパク・チャヌク監督の新作『コウモリ』の制作報告会で、同作品にまつわる裏話を公開した。
ソン・ガンホはキャスティングの過程を問う質問に対し、「10年前、映画『共同警備区域JSA』に出演したとき、パク監督から『コウモリ』への出演を打診された。当時、僕の知能ではどうしてもそのオファーを受け入れることができず、とても困った」と話した。
『コウモリ』は、周囲から尊敬されるカトリックの神父サンヒョン(ソン・ガンホ)が正体不明の血を輸血され、吸血鬼になった後、友人の妻のテジュ(キム・オクビン)と危険な恋に落ちるという物語。
ソン・ガンホは「当時、パク監督から『コウモリ』に関する話を聞き、そんなに創意的で挑発的で芸術的な映画を果たして作ることができるのかと思った。こういう言い方は照れるが、パク監督は文化的な先駆者だと思っている」と話した。
制作報告会にソン・ガンホ、キム・オクビンとともに参加したパク・チャヌク監督は、「育った環境の影響で、僕はカトリックの雰囲気に慣れている。司祭のアイデンティティーについて思うところが多い。極端な状況に置かれた人物の精神的な苦痛を描いた作品を作りたかった」と、同作品の構想に至った経緯について語った。
映画『サイボーグでも大丈夫』から3年ぶりとなるパク・チャヌク監督の新作『コウモリ』は、4月30日公開予定だ。