◆「俳優が1番いい」
チュ・ジフンは一時華やかなキャットウォークが自慢のトップモデルだった。当然スタイルは抜群、演技力もなかなか…とくれば、鬼に金棒だ。その上、歌までうまい。これでは呼ばれるところが多く、行かなければならないところも多いはず。
-ちょっと疲れてみえますが。
「最近、ミュージカル『ドン・ファン』に出演しているため、年末からとても忙しいんです。空いた時間には映画のPRもしているし。仕事をするときは睡眠時間一日1時間で頑張っています」
-完ぺき主義ですね。シナリオは?
「とにかく全部目を通します。『キッチン』のシナリオを初めて見たとき、華やかな感じが気に入りました」
-大の映画好きということですが。
「ソウル江東CGVやCOEXメガボックスによく行きます。最近は『ヤング@ハート』を見て感動しましたが、どの映画にも魅力ポイントはあるものです」
-『キッチン』は低予算映画ですが、まさかギャラを独り占めにしたわけでは?
「前作よりは少なかったです(笑)。僕がしたいのは演技です。お金がついてくるとうれしいですが、その反対は嫌ですね」
-多才ですが、歌手として活動することも考えていますか。
「ロケのときに一番喜びを感じます。集中できるし楽しいです」
◆チュ・ジフンはファッションリーダー?
「ブランドよりイメージが大切だと思っています」。映画界を代表するファッションリーダーのチュ・ジフンは、衣装を選ぶときも自分だけのカラーを真っ先に考える。
トップモデル出身らしく、普段から独特なファッションセンスが自慢のチュ・ジフンは、古着屋で服を購入することも多いとか。安い既製服も愛用しているが、みんなに「どこのブランドの服?」とよく聞かれるという。手足の長いチュ・ジフンがおしゃれにコーディネートすると、近所の市場で買った服もブランド品のように見えてしまうから不思議だ。このような並外れたファッション感覚は、チュ・ジフンが出演する作品にすべて溶け込んでいる。
『キッチン』の衣装も直接自分で選んだ。同作品で演じた役「ドゥレ」について、「計算なしに積極的に愛を表現するところは自分にそっくりだ」と話すチュ・ジフンは、映画の衣装について、担当者と長い時間をかけて話し合った。その結果、ニットのシャツとチェックのマフラーという女性観客の目を独り占めしたアイテムが完成したのだ。また、舞台あいさつのときも帽子をかぶった独特のファッションが注目を浴びた。