清道で今、闘牛が熱い

 牛たちの熱い戦いが始まる。

 27日から31日まで五日間、慶尚北道清道郡華陽邑三新里の常設闘牛場で「2009清道闘牛フェスティバル」が繰り広げられる。

 これまでこのフェスティバルは清道郡伊西面書院川沿いで開催されていたが、今回初めて闘牛専用ドームで行われることになった。

 清道郡は12日、「清道常設闘牛場の運営の正常化を早めるため、フェスティバルの会場を移すことにした。今回のフェスティバルを契機に、清道郡と(株)韓国牛事会、清道公営事業公社は1日も早く闘牛場をオープンできるよう、協力していく計画だ」とh成している。


◆ドームでの迫力溢れる闘牛

 清道常設闘牛場は6万5835平方メートルの敷地に、3万1571平方メートルの闘牛場(牛舎含む)と観覧席1万1245席、屋根はドーム型で開閉できるよう設計された。闘牛の迫力をたっぷり味わえるよう、競技場の直径を41メートルから39メートル(リングは31メートル)に狭くした。

 また、観客に闘牛をより楽しんでもらうため、競技の方法も変えた。組別に優勝牛を決めるのではなく、全国大会でベスト4以上の体重別階級(甲・乙・丙)32頭ずつ、計96頭が出場し、ライバル戦形式で繰り広げられる。

 競技場内に1500台、向かい側の国道25号線の拡張区間2.6キロに1500台など計3000台以上の駐車が可能で、清道邑内で競技場を行き来するシャトルバスを20分間隔で運行する予定だ。入場料は大人5000ウォン(約340円)、小・中・高校生4000ウォン(約270円)、高齢者2500ウォン(170円)。前売りの場合、それぞれ4000ウォン、3000ウォン(約200円)、2000ウォン(135円)に割引される。

◆丑年のイベント盛りだくさん

 丑(うし)年を記念するイベントも盛りだくさんだ。まず特別展示室を設置し、「牛を愛する美術大典」を開催し、大賞(一人)1500万ウォン(約103万円)、最優秀賞(3人)500万ウォン(約34万円)、優秀賞(3人)300万ウォン(約20万円)など、破格の賞金も用意した。また、地元の作家の特別展や農機具展示会、丑年の観覧客無料入場イベントなど、各種イベントも開催される。

 これとともに、闘牛場前の近隣施設の屋上にルミナリエ(光の祝祭)のオブジェの一種「ルチェフェストラ」を設置し、夜間もフェスティバルを開催できるようにし、さまざまな公演・文化・展示・体験イベントとともに、特産物販売コーナー、伝統料理を味わえるコーナーも用意される。このほか、連携イベントとして闘牛場周辺で清道香り展、青い鳥の橋の提灯フェスティバル、フォト・コンテストなども行われる。

◆世界に羽ばたく闘牛フェスティバル

 清道闘牛フェスティバルは1990年から伊西面書院川沿いで全国規模の嶺南闘牛大会を開始し、95年に全国大会へと拡大、最近は世界で注目を浴びるほどの国際的なフェスティバルとして定着した。昨年から2年連続で韓国自治発展研究院が「大韓民国を代表するフェスティバル」に選定している。

 昨年は国内外から45万人が訪れたほか、インターネットの生中継には56万人がアクセスするほどの人気で、生産・雇用・所得など、経済的な波及効果だけで年間100億ウォン(約6億8700万円)に及ぶ。

 李重根(イ・ジュングン)清道郡守(郡の首長)は「今回のフェスティバルを通じて、全国民が景気低迷によりたまったうっぷんを晴らしてほしい。牛のように働き者で粘り強く、おおらかな韓国人の気質をうまく調和させ、世界的な経済危機を乗り越える原動力にしたい」と語った。

チェ・ジェフン記者
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