公演中止:Rain保有の不動産、仮差し押さえの危機

 歌手Rain(ピ、26)=本名:チョン・ジフン=と元所属事務所が米ハワイ公演中止をめぐる損害賠償訴訟で敗訴したことを受け、原告のクリック・エンターテインメントは23日、被告のRain本人と元所属事務所JYPエンターテインメントが保有している不動産を25日前後に差し押さえる方針を明らかにした。

 RainとJYPは2007年6月のハワイ公演中心による損害賠償として、900万ドル(約8億7300万円)の支払いを命じられ、差し押さえの動きはその一環。

 クリック側はRainがソウル市江南区清潭洞に保有している時価150億ウォン(約10億5300万円)相当のビルも仮差し押さえの対象に含める姿勢を示している。

 クリック側はRainが米国市場進出に向け契約関係にあった現地の興行会社ウィリアム・モリス・エージェンシーも仮差し押さえの対象に含め、同社の活動により生じた収益を差し押さえる方針を固めた。

 しかし、Rain側は清潭洞のビルに対する差し押さえ申請は韓国の法律上不可能だとみている。

 現在の所属事務所ジェイチューン・エンターテインメントは「JYPが保有する不動産の場合、米国内の不動産、現地法人に対する差し押さえの申請は可能かもしれないが、Rainが保有する資産については、米国内の興行会社を通じた収益金を除く韓国国内の動産、不動産に対する差し押さえ申請は現行の国内法上不可能だ」との見方を示している。

 ジェイチューン側は「今回の判決は受け入れられない。控訴の手続きを踏む」と改めて表明した。

 Rainは現在、ハワイ公演だけでなく、ロサンゼルス公演の中止に関しても巨額の損害賠償訴訟を起こされた状況だ。

チョン・ギョンヒ記者
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