ソウルから地下鉄で行く「ミニ旅行」

 さわやかな春雨が3月の訪れとともに街をぬらした。風が少しずつ暖かくなったように感じる今日このごろ、日帰りできる手軽な「ミニ旅行」に出かけてみてはいかがだろうか。中央線は楊平郡菊秀まで路線が延びるなど、地下鉄はどんどん便利になり、ほかの交通手段を使わなくてもかなり遠くまで行けるようになった。KORAILが推薦する「電車旅行の名所」のうち、バスに乗り換えることなく、地下鉄で手軽に行ける旅行先を紹介する。



(1)4号線・中央線二村駅(2番出口):国立中央博物館

 とぼけた魅力のある金弘道(キム・ホンド)の風俗画や、優雅な三国時代の半跏思惟像を見ていると、目も心もリラックスする。今年末まで無料開館中。

(2)3号線鼎鉢山駅(2番出口):一山湖公園

 湖に沿って続く全長5.8キロの散策路は、運動不足の解消にはもってこい。4月23日-5月10日まで、公園内の花展示館で「高陽国際花博覧会」が開催される予定だ。

(3)1号線鷺梁津駅(1番出口):死六臣公園

 漢江大橋と鷺梁津駅の間に高い丘があり、4月になると華やかな桜の花が咲き乱れる。

(4)1号線南営駅(1番出口)、4号線三角地駅(1番出口)、6号線三角地駅(11・12番出口):戦争記念館

 ヘリコプターや戦車、装甲車、潜水艦などが勢ぞろいした屋外展示場が子どもたちに大人気だ。

(5)1号線清涼里(2番出口)、6号線高麗大学駅(3番出口):世宗大王記念館

 訓民正音、竜飛御天歌、ハングルの楽譜などを見ながら、「科学文字」といわれるハングルの美しさを堪能できる。

(6)2号線トゥクソム駅(8番出口):ソウルの森

 人間とビルでいっぱいのソウルに、ほっと一息つける森があるというのはありがたいことだ。ホームページで予約をすると、「布の切れ端で携帯電話のストラップ作り」「ヒーリングヨガ」など、さまざまなプログラムに参加することができる。

(7)1号線烏山大駅(2番出口):水の香り樹木園

 湿地生態園・水生植物園・紅葉園など、テーマ別につくられた16の庭園が美しい。

(8)3号線慶福宮駅(5番出口):国立民俗博物館

 祖母の机の引き出しの中から出てきたような、懐かしさいっぱいの生活用品がたくさん展示されている。

(9)中央線八堂駅・雲吉山駅:禮峰山・雲吉山

 約1時間40分かけて禮峰山(八堂駅)の頂上に登ると、山水画のような漢江を見渡すことができる。雲吉山(雲吉山駅)中腹にある水鐘寺は、昔から「韓国一の寺」と呼ばれるほど景色が美しい。

(10)3号線南部ターミナル駅(4・5番出口):芸術の殿堂

 公演以外にさまざまな展示を観覧することもでき、ホールの中から聞こえてくる音楽が心を和ませる。3月14、21日にはバックステージを見学できる「SACツアー(大人5000ウォン=約330円)」を開催。要予約。

(11)1号線清涼里駅(2番出口):洪陵樹木園

 絶滅の危機に陥っているチョウセンリンゴの木や普段あまり目にすることのできない木を見ることができる。44ヘクタールという広大な樹木園を歩いていると、心が洗われるようだ。週末だけ一般に公開されている。

(12)3号線良才駅(7番出口):良才市民の森

 4.8キロの散策路を散歩した後、良才の花市場を見学するとよい。

(13)4号線上渓駅(1・4番出口):仏岩山自然公園

 海抜508メートルの低い岩山。長い稜線に沿って頂上に登ると、ソウルの街を一目で見渡すことができる。

キム・シンヨン記者
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