チョン・イル主演『美賊イルジメ伝』が5月から日本で初放送


 俳優チョン・イルが主演を務め、現在MBCの水木ドラマとして放送中の『美賊イルジメ伝(原題:帰ってきた一枝梅)』が、早くも日本で5月からKNTVで放送される。

 『美賊イルジメ伝』は、伝説のヒーロー、イルジメの活躍を描くもの。イルジメといえば、昨年はSBSでイ・ジュンギ主演でドラマ化され好評を博したが、今作は、漫画家コ・ヨウン氏の「一枝梅」を忠実にドラマ化したファンタジー・アクション時代劇。

 清に養子に出され武術を学んだイルジメが、母親を探すために、“朝鮮”にやって来て、やがては民衆を救う義賊として活躍していくというストーリーだ。

 主演のチョン・イルは、『思いっきりハイキック!』でブレイクした若手俳優で、フレッシュな感性でイルジメを好演している。

 チョン・イルは先月行われた撮影現場公開で、「ハイキックの後、似通ったキャラクターの映画の誘いも多かった。俳優なので新しいジャンルに挑戦したく、勉強もたくさんした。『美賊イルジメ伝』で新しい世界に出会えたのではないかと思う」と語った。


 撮影開始当初と今はどう変わったか、また周囲の反応は、との問いに「スタッフから(撮影が開始された)7カ月前より老けて見えるといわれた。最初はあせりも不安もあった。今は余裕ができた気がする。回りからは『今までの歴史物とは違う』『ハイキックの時の姿が全然ない』と言われるのがうれしい」と答えた。

 また、イルジメは今までは女性的で美化された部分が多かったことについて「イルジメは最初から英雄ではなかった。裕福な環境で成長したせいでそう見えるのかもしれない。いろいろ体験して変わっていくが、難しいところは監督の指導で一生懸命に努力している。覆面をしたアクションもたくさん登場するから、子供のころとはかなり差が出てくるはずだ」との所感を述べている。

 メガホンを握るのは『宮~Love in Palace』を手掛けたファン・インレ。現代劇やナレーション、墨絵を差し込むなど、ファン監督ならではの斬新なアイデアが随所にちりばめられている。また、イルジメの母親に片思いする捕盗庁捜査官役を『おばさん刑事 パク・ジョングム』や『恋するハイエナ』のキム・ミンジョンが演じているのも興味深い。ヒロインのウォルヒは『オールド・ボーイ』のユン・ジンソが演じている。

 『美賊イルジメ伝』はスカパー!のKNTVで5月9日より毎週土・日曜午後7時50分から放送される。本放送に先立ち、4月26日午後6時20分から第1話の先行試写が行われる。

東京=野崎友子通信員

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