自殺したチャン・ジャヨンさんが残したと言われる文書に関する警察の捜査は、現在、全方位的に進められている。
盆唐警察署は17日午前11時に記者会見を行い、これまでの捜査状況を発表した。オ・ジヨン刑事課長は「今日(17日)、国立科学捜査研究所に依頼していた筆跡鑑定の結果が出るのをはじめ、チャン・ジャヨンさんの周辺の人物約10人について捜査した。通話内容などに関してはさらなる捜査が必要だ」と明らかにした。
また、「チャン・ジャヨンさんの携帯電話に録音されていた6人の人物との通話内容を通信会社から受け取り、分析中だ。所属事務所元代表キム氏の事務所で押収した物についても、引き続き捜査を行っている」と述べた。
しかし、警察は今回の事件の核心である「暴行」「夜の相手の強要」に関する資料はまだ確保できていないとしている。オ刑事課長は「押収物のうち、暴行や性的関係の強要に関するものは見つかっていない」と明らかにした。また、「KBSから入手した文書は特定の人物の名前が消されていた。警察はその人物が誰か知らない」とも話している。
一方、同署はこの日、「国立科学捜査研究所に鑑定を依頼していた“チャン・ジャヨンさんが残した文書”の筆跡は、チャンさんのものとほぼ同じであることが確認された」と発表した。
警察関係者は「鑑定依頼された文書はコピーなので、文字を書く時に紙にかかる筆圧までは比較・分析できなかったが、チャンさんの自宅にあったチャンさん自身の日記帳と、依頼された文書の筆跡はほぼ同じだとのことだ」と語った。
この関係者は「依頼された文書が原本ではないので、“一致する”と断定するのは難しいが、筆跡が同じだと見ても問題ないという意味」と説明している。