ソ・ジソブがカン・ジファンとW主演を務めた映画『映画は映画だ』が3月14日、日本公開初日を迎え、ソ・ジソブが東京・新宿ミラノ1にて舞台あいさつを行った。
ソ・ジソブが同作のプロモーションで訪日したのは、2月26日に行われたジャパンプレミアに続き2度目。約1000人の観客で満員の会場を見渡し、「何度かステージに立っているが、立つたびに興奮する。劇場がいっぱいでうれしい」と笑顔であいさつした。
そして「完成された映画を最初に見た時に感動した。監督やスタッフにあらためて感謝したい。自分にとって、自分が演技を愛している人間なんだと感じさせてくれる作品だった」と感慨深げに語った。
もしスタを演じていたら、と質問されると「自分がスタを演じていたら別の映画になっていたと思うが、ガンペしかやりたくなかった」と答えた。
また、今後の予定について、日本ほか海外作品への出演の可能性を問われると「機会があったら挑戦をしていきたい。日本の作品に出演の予定がある」と明かした。そして「実は、今日は(自身も出演した)映画『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』の本木克英監督がいらしてくださっています。あたらめて感謝したい」とも語り、今後の日本での活動を予感させた。
今後、どんな役をやってみたいかとの質問には「今までチャレンジしたことのない役がたくさんあるので、いろいろやってみたい。ガンペも悪役だが、もっと極悪な悪役もやってみたい」とし、観客に向かって「今後、明るいキャラをやったほうがいいと思うか、悪役をやったほうがいいか」と問いかけた。
観客の反応はどちらも同じぐらいの大きな拍手。すると「拍手の大きさが同じようだったので、これからも与えられた役を一生懸命やっていくことにする」と笑顔で語るとさらに大きな拍手に包まれた。
なお、今回ソ・ジソブが2度目のプロモ訪日を果たしたが、もう一人の主演俳優カン・ジファンも2度のプロモ訪日を行った。1本の映画で合計4回のプロモは異例のこと。特にソ・ジソブは、ドラマ撮影のさなかの訪日。今回は日帰りという強行日程ながら意欲的にこなすなど、彼らの映画への意気込みがうかがえる。
映画俳優の夢を捨てきれないヤクザ、ガンペ(ソ・ジソブ)とヤクザより暴力的でプライドが高い映画スター、スタ(カン・ジファン)。まったく別の世界を生きる男二人が「映画」の中でだけその人生を交錯させる。果たして、その結末は…。
『映画は映画だ』は、シネマスクエアとうきゅう、シネマート心斎橋で公開中のほか、全国順次ロードショー公開される。
東京=野崎友子通信員