『花男』制作会社代表「ヒットしなかったら死のうと…」(下)

-PPLのやり過ぎという指摘もあるが。

 「ニューカレドニア・ロケの部分が指摘の対象になっているようだが、これは悔しい。大金をかけて映画『ロード・オブ・ザ・リング』の撮影チームまで呼んで航空撮影をしたのに…力を入れすぎたのがいけなかったようだ(笑)」

-制作で最も力を入れたポイントは?

 「第1はF4のキャスティング。2番目はクム・チャンディのキャスティング。3番目はスタイリング、4番目はロケ地。イ・ミンホは正直、第6話のときまで安心できなかったが、僕が理想とする演技ができているのを見てほっとした。SS501のヒョンジュンも、200%満足のいく演技をしている。完ぺきなルックスということでキャスティングしたが、実際、最初の台本読みのときは目の前が真っ暗になったほどだった。F4が全員新人のため、クム・チャンディ役には演技の経験が豊富で、中心的な役割を果たしてくれるベテラン女優が必要だった。ク・ヘソンと最初に会う約束をしていた日は、会う前から断る理由を探していた。でも実際に会った瞬間、彼女はまさにクム・チャンディそのものだと思った。肯定的な気持ちでもう1度会い、さらに2度ほど会ってから決定した。どの少女漫画の主人公を演じてもピッタリのルックスだ」

-主人公に新人を起用したことや事前制作など、ほかのドラマにはないやり方に挑戦している。自分なりの制作哲学があるのか。

 「面白い作品を作ろうという一貫した原則を守ってきた。キャスティングはコンテンツに最も合う俳優を選ぶことに力を入れている。そうしていると新人になることもあれば、中堅俳優になることもある。いつも厳しい状況に陥りはするが、赤字を出したドラマがほとんどないのはそのおかげかもしれない。個人的に『耽羅は島だ』の話題性には自信がある。なかなかほめてくれない娘(ニューヨーク大学1年)が初めてほめてくれた作品でもある」

 インタビューを終え、グループエイトの廊下に出てみると、掲示板が目についた。この掲示板には社員たちが1年前に書いたという「『花より男子』を成功させて豊作にし、3年間の農業を終わりにしよう」というスローガンがあった。しかし、ソン代表の考えはこれとは少し違うようだ。『耽羅は島だ』の制作会議と下半期に準備しているもう一つのドラマの企画のため、インタビューの間中、ソン代表の電話は鳴りっぱなしだった。

チョン・ギョンヒ記者
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