仁川めぐりはシティーバスで!

 文化体育観光部は毎年、「地域訪問の年」事業として全国各地から1カ所を選び集中的に広報しているが、今年は「仁川訪問の年」となった。これにより仁川市はさまざまなイベントを準備し、今年1年間、大勢の観光客を迎え入れる予定だ。

 仁川を一周してみたいけれど地理もよく知らないし、時間もないという人には、仁川市が運営するシティーツアーバスがお勧めだ。ほとんどの主要な観光スポットに行くことができ、値段も手頃で、都心(市内)、空港、江華をめぐる三つのコースが準備されている。乗車券はこれら3コースすべての出発点となる、京仁電鉄仁川駅前にある総合観光案内所の江西観光チケット売り場で購入可能だ。子どもや学生は大人料金の半額。お問い合わせは江西観光、または仁川市観光振興課へ。



◆都心コース

 毎日午前10時から2時間おきに、1日4回運行している。好きなところで降りて見学し、次のバスに乗るというシステムで、料金は1500ウォン(約90円)。主な経由地は仁川駅-韓中文化館-月尾島-仁川港閘門-国際旅客ターミナル-沿岸総合魚市場・海水温泉-松島遊園地-松島国際都市コンベンションセンター-干潟タワー-ソレ浦口-仁川大公園-水広報館-文鶴競技場-都護府庁舎-仁荷大学-水道局山博物館-花島鎮公園-仁川駅だ。

 干潟タワーでは、頂上にある松島経済自由区域広報館で松島・永宗・青羅経済自由区域の未来の姿を見学することができる。水道局山博物館は仁川で一番広かった貧民街に建てられたもので、1960-70年代の貧民街の庶民の暮らしぶりを垣間見ることができる。

◆空港コース

 毎日午前9時45分から1時間半おきにに、1日6回運行している。好きな所で降りて見学した後、次のバスに乗るというシステムで、料金は6000ウォン(約360円)。主な経由地は、仁川駅-月尾島-永宗島船着場-科学常設展示館-海水温泉-空港旅客ターミナル-マシラン海岸-乙旺里・王山海水浴場-永宗大橋-国立生物資源館-青羅広報館-仁川駅だ。

 仁川を代表する観光地として知られる月尾島は広大な海だけでなく、木々がうっそうと生い茂る月尾山もあり、散歩コースに最適のスポット。展望台や韓国伝統庭園、移民史博物館など、新たにオープンした施設も多く、久しぶりに仁川を訪ねる人なら進化した仁川の姿に驚くはず。乙旺里海水浴場は広い砂浜と松林、涼しい風と渡り鳥が有名なところで、家族連れにはぴったりの場所。国立生物資源館にはトラやツキノワグマ、アンコウ、サメなど韓半島(朝鮮半島)に生息する生物958種約4600点のはく製などが展示されており、子どもたちに人気がある。

◆江華コース

 4-10月の週末にのみ運行される。AとBのコースに分かれ、それぞれ1日中バスに乗って観光スポットをめぐるシステムで、料金は1万ウォン(約610円)。Aコース(午前9時30分-午後6時30分)は、仁川駅-燕尾亭-花紋席博物館-安保観光地-江華富近里の支石墓-高麗宮地-禅院寺跡-江華歴史館-高麗人参センター-仁川駅。Bコース(午前10時-午後7時)は、仁川駅- 草芝鎮-伝燈寺-東幕海水浴場-江華干潟センター-長串夕日展望台-農耕文化館-徳津鎮-広城堡-仁川駅を回る。

 富近里の支石墓はその堂々たるたたずまいと大きさで有名で、教科書にも掲載されおり、国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界文化遺産にも登録されている。伝燈寺は高句麗の小獣林王2年(372年)に建てられた古い寺で、大雄殿は宝物に指定されている。

仁川=チェ・ジェヨン記者
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