果汁を使ってひと工夫レシピ

 季節の果物をしぼってから煮て冷ましたドリンクは保管するのが楽で飲みやすく、韓国では各家庭の冷蔵庫に常備されている食品の一つつだ。お中元やお歳暮の品としてもよく用いられるため、冷蔵庫が袋入りの果汁でいっぱいになることもある。しかし長い間冷蔵庫に入れたままにしておくと、沈殿物がたまったり変色したりするため、なかなか手が出にくくなる。だからといって捨ててしまうのはもったいない。残った果汁は料理に重宝する。

 オリーブ・クッキング・スタジオのチェ・スンジュ代表、月刊スーパーレシピのシェフ・チョン・ミギョンさんに、果汁を使ったレシピを紹介してもらった。



◆ブドウのゼリーにしたり、ドレッシングにしたり

 ブドウの果汁はサラダのドレッシングにすると美味しい。ブドウ果汁1袋を調理用のボールに入れ、オリーブオイル大さじ1杯、おろしニンニク小さじ2杯、レモン汁大さじ2杯、塩コショウ少々を加え混ぜた後、冷凍庫で表面が凍る程度に冷やし、サラダ用の野菜にかける。また、ブドウ果汁を小さなフライパンで量が半分になるまで煮て冷まし、おろしニンニクとレモン汁、塩コショウを加えても濃厚なドレッシングになる。ゼラチンを使って固めると、美味しいゼリーに変身する。また、片栗粉を加え弱火で煮込み、とろみを出した後、砂糖やハチミツを加えるとワッフルやパンケーキのシロップになる。風邪気味のときは、ブドウ果汁に薄切りにしたショウガを入れて沸かし、お茶代わりに飲むと鼻づまりに効果がある。

◆肉の下味、ミスカルには梨の果汁を

 梨の果汁は肉料理にぴったりだ。プルコギ(韓国風すき焼き)を作るとき、たれにおろした玉ねぎと一緒に梨の果汁を入れると、甘味を出し肉の臭みをなくす効果がある。肉料理の下味としても利用できる。チェ・スンジュさんは「豚肉とも相性がいい。豚肉のコチュジャン(唐辛子みそ)炒めを作るとき、梨の果汁とコチュジャン、ごま油、塩コショウで味付けすると、砂糖を使わなくてもいいくらい」と話す。チョン・ミギョンさんはミスカル(もち米や麦などの炒り粉)と梨の果汁の組み合わせを絶賛する。ミスカルに水やハチミツ、砂糖を入れる代わりに梨の果汁を使うと、朝食にぴったりの飲み物になるとか。梨の果汁に長いもと氷を入れ、ミキサーでジュースにしても、ヘルシーで栄養満点の健康ジュースになる。

◆おやつにはカボチャ・ラテやスープを

 カボチャの果汁1袋に牛乳半カップを加え、弱火で煮て「カボチャ・ラテ」にすると美味。カボチャの甘味が強いため、砂糖やハチミツを加える必要がないほど。シナモンや松の実を浮かべるとさらに味わいが増し、栄養もアップする。市販されているカボチャの果汁はほかの果汁と違い、梨やナツメの果汁がミックスされていることが多いが、カボチャの味を楽しみたいときは、煮たカボチャをミキサーにかけて加えてみよう。カボチャのスープに利用することもできる。小麦粉とバターを炒め、カボチャの果汁と同量の牛乳を加え、混ぜながら煮ると、美味しいパンプキンスープになる。

◆リンゴの果汁でシャーベットはいかが?

 真冬にも冷たいジュースが好きな子どもたちのために、リンゴシャーベットはいかがだろうか。リンゴの果汁3-4袋にキウイ1個かイチゴ4-5個を粗くつぶして加え、コンデスミルクかハチミツ大さじ2杯を加え、容器に入れて凍らせる。途中で2回ほど混ぜるとなめらかになる。このほか、生フルーツジュースを作るときは、リンゴや梨、ブドウの果汁を混ぜると味に変化を出すことができ、栓を開けてから時間がたってしまったワインに果汁を加えた後、氷を浮かべるとカクテルになる。脂っこい料理の後のデザートにぴったりだ。

キム・ユンドク記者
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