手作りハンバーガーはいかが?

 手作りというと、「職人」「少量生産」「スローフード」といった言葉が思い浮かぶ。「手作り」という単語と「ファストフード」の代名詞、ハンバーガー。一見まったく違うように見えるが、意外にもこの二つの単語はよく合う。美味しい牛肉を使い、丁寧に仕上げたハンバーガーは、普通の食事以上の満腹感を得ることができるからだ。

◆ビストロコーナー

 ソウル市竜山区梨泰院洞の一角にある、テーブルが六つしかない狭い店。オーストラリア産牛肉の肩ロースと赤味だけを使ってパテを作る。表面にやや焦げ目がつく程度に焼き上げており、中身はまだ完全に火が通っていないミディアム・ウェルダンの状態だ。炭で焼いているため油っこくなく、肉本来のいい香りがする。片方のパンの上には玉ねぎ、ピクルス、ルッコラ、レタスなどの野菜が、もう片方のパンにはパテが乗っている。ハンバーガー6500ウォン(約410円)、チーズバーガー7500ウォン(約480円)、ベーコンバーガー7500ウォン。ポテト(2000ウォン=約130円)やオニオンリング(3000ウォン=約190円)もカリッとしていて美味しい。

 ハンバーガーよりは豚のバーベキューリブで有名な店だ。豚カルビを10種の薬味に漬け込み、1日寝かせたものをクヌギで薫製風に焼いている。中身はピンク色だ。豚のスペアリブを同じタレに漬け込み、5時間かけて薫製にした料理は(1万2500ウォン=約800円)歯ごたえがありやや脂っこい。

 月曜-土曜日はランチが午後12時から午後3時、ディナーは午後5時から9時30分まで。日曜日は午後12時から午後2時30分まで。ソウル市竜山区梨泰院洞57-28。


◆スモーキーサルーン

 暗い店内はハンバーガーを焼いた煙と脂が焦げる匂いで充満している。ここはハンバーガーのためだけの空間だ。

 初めてならザ・バーガー(5900ウォン=約380円)かクラシック(6900ウォン=約440円)がお勧め。ザ・バーガーは牛肉のパテとキャベツ、焼いた玉ねぎ、ピクルス、ケチャップが、クラシックはパテとレタス、焼いた玉ねぎ、ケチャップが入っている。脂っこく肉汁のたっぷりしたパテがキャベツ、レタス、ケチャップと一体になり、まさにハンバーガーらしい味わいを楽しめる。最初の一口は美味しいが、かなり脂っこい。

 3500ウォン(約220円)を追加し、プラッター・レターエクストラを注文すると、ポテトとコールスローが付いてくる。ダイエット中なら、パンの代わりにレタスで包んで食べる「プロテインバーガー」(価格は同じ)もお勧めだ。

 英語を勉強してから行った方がいいかもしれない。メニューが全部英語だからだ。10%の付加価値税がつく。

◆トリプルO's

 カナダのハンバーガー専門店。ソウル江南の島山大路沿いに位置するホリム美術館本館内にある手作りハンバーガー専門店。「カナダでハンバーガーソースを追加注文すると、筒状にした紙の中に入って出てくるが、これを従業員同士『O』と呼んでいる。とても人気があり、厨房でいつも『Oソース追加』と言っていたことを思い出し、店の名前をO'sにした」と店長は話す。

 ザ・オリジナル(7400ウォン=約470円)がこの店の代表メニュー。長めにスライスされたピクルスがハンバーガーの上に乗っている。オーストラリア産牛の前足と肩の肉を使った約113グラムの分厚いパテが魅力。パテの上にはマヨネーズ、下には刻んだピクルスを交ぜたケチャップがぬってある。この2種類のソースとキャベツ、トマト、牛肉、肉汁が絶妙な味わいをかもし出す。ビストロコーナーより脂っこいが、スモーキーサルーンよりはあっさりしている。ポテトとコールスローを添えた「プラッター」(9800ウォン=約630円)、ベーコンとチェダーチーズを追加した「BCバーガー」(9600ウォン=約610円)、プラッター1万2000ウォン(約770円)。玄米や無農薬野菜、モッツァレラチーズで作ったパテを使った「ガーデン・ベジタブルバーガー」(9300ウォン=約600円)は、ベジタリアンでなければ特にお勧めしたいメニューではない。プラッター1万1700ウォン(約750円)。

キム・スンワン記者
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