インタビュー:キム・ヒョンジュ「寂しいけど結婚は…」(中)

◆キム・ヒョンジュに関するうわさと真実

-これまでオファーがなくて活動を休んでいたのですか。

 「それはまったく違います。慎重に作品を選んでいたら、こんなに時間が空いてしまいました。実際、わたしは多作な女優だったんです。ドラマ『土地』を終えた後、考え方が変わりました。仕事をたくさんするのも大切だけれど、わたしが本当に上手く演じることができ、自分の助けになるような作品に出演すべきだと思うようになったんです」

-気が強いイメージがあり、なかなか人と親しくなれないのでは?

 「そんなことないですよ。でも、気が強そうだと言う人はいます。自分が弱く見られるのが嫌なので、物事をはっきり言う方です。意図的にそうしているのではありませんが。仲間たちは、わたしのことを『憎めないちゃっかり屋』と言っています」

-これまで演技について特に問題になることはありませんでしたが。

 「かなり前の話ですが、最初のころは演技が下手だと言われたこともありました。でもその後は1度もありません。わたし、本当に演技が上手いみたい(笑)。わたしは誰かに批判されるのが大嫌いなんです。だからそういうことを言われないように努力するのかもしれません。正直に言えば、巧妙に逃げてきたのかも…」


-活動を減らしたら、人気が以前より下がってしまったのでは?

 「活動はしなくても、近況を少しずつ知らせておくべきでした。当時はなぜか一つの作品が終わると、『休みたい』という思いばかりが強くなって…。あちこちに顔を出すと次の作品で損をするような気もしたし。そのせいか、最近の若い子たちはわたしの名前もよく知らないようですね」

◆短いといえば短く、長いといえば長い空白

-1年半の間、何をして過ごしていたのですか。

 「ドラマ『インスンは美しい』の後、ロンドンで3カ月ほど過ごしました。親戚がいるのですが、ちょうど同じ時期にその親戚が韓国に帰国してしまい、わたし一人残ったんです。そこで英語の勉強をしたり、フローリスト(花屋)のクラスに通ったりしました。一日中博物館を回ったり…。在英韓国人や観光客にも時々会いましたが、話しかけてくる人はいませんでしたね。きっとわたしがあまりにも平凡な格好をしていたので、気がつかなかったんだと思います。『花より男子』が終わったら、もう1度行きたいですね。でもドルが高くなってしまったので行けそうもありません」

-生け花が好きなんですね。ほかの趣味は?

 「大好きです。ロンドンでも授業を受けたくらいですから。あとはバッグのような雑貨を作るのも好きです。中学校の家庭科の時間に初めて裁縫を習ったのですが、そのときから趣味になりました。最近はミシンを使って旅行用バッグやカーテンまで作るんです。友人の誕生日には手作りの作品をプレゼントしています。この世に一つつしかない作品なので、友人は“本物の名品”として扱ってくれます」

-急にすべての活動を休止すると、うつ病にかかりそうですが。

 「そうかもしれません。でも今まで、自殺を考えるほど深刻ではありませんでした。普段からうつ病は『治るけれど、再発の恐れがあるひどい風邪』のような病気だと思っていました。また、俳優とは切り離せない病気だと言えるかもしれません。わたしはミシンの音を聞きながらストレスを発散しています。

ミシンのペダルを踏みながら、それを車のアクセルだと思って思い切り踏んでいると、ストレスがどんどん吹き飛んでいくんです」

ソ・ジュヨン記者
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