インタビュー:シン・ヒョンジュンが語る人生哲学(下)

◆大ヒットVSロングラン

 昨年末に出版された著書『告白』は第二版が完売し、第三版も売れ行き上々だ。ドラマ『カインとアベル』は中国ロケまで行う大作として話題を集めている。

-充実した内容の本だった。

 「子どものころからよくメモを取っていました。ある日、手帳を見てみたら“大人になったら信仰に関する本を書いてみよう”と書き込んであるのを見つけたんです。迷ったのですが、勇気を出して書いてみました。僕が苦しいとき、信仰から希望を見出したように。微力だけれど、人々の力になりたいと思い、ペンを取りました。約1年間準備したものです」

-引用している本が多かったが、読書量は?

 「(チョン)ジュノのように出かけるのが好きではないので(笑)。特別なスケジュールがないときは家で本を読んでいることが多いです。2部屋が本で一杯になるほどです」



-『カインとアベル』は5年ぶりのドラマだが。

 「“ヒットしてもしなくてもいい”というのは嘘だと思います。スタッフと気が合うので、いい予感がします。医師の役も初めてで面白いし。シナリオもよくできているし、とても期待しています」

-意地を張って失敗したことは?

 「愛着の強い作品はむしろヒットしないようです(笑)。映画『ブルー』がそのいい例です。むしろ何も考えずに出演した『大変な結婚2』のような映画がヒットするんですよね」

-財テクはどのように? 貯金はどれくらい?

 「収入はすべて母親が管理してくれています。財布の中身ですか。カード5枚と現金少々。収入がどれくらいなのか、僕はよく分かりません」

-ロングランの秘訣は?

 「真実は通じると思っています。撮影現場も同じことです。僕がその作品を愛し、スタッフを信じ、お互いにそういう心が通じ合えば、どんな結果が出てもハッピーになれます」

 「シン・ヒョンジュンは会うたびに楽しそうに見える。偉そうにしてもいいほどの経歴があるのに、いつも新人のように謙遜している」とジャッキー・チェンは話し、「俳優という職業は意外にも寂しい職業だが、いつも明るく笑い、周りの人たちの気持ちを楽にしてくれる」とチェ・ジウは言う。多くのものを持っているが、多くを分け与えている俳優シン・ヒョンジュン。シン・ヒョンジュンがつくり上げる幸せな未来に拍手と激励を送りたいファンは多いはずだ。

チョン・サンヒ記者
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