インタビュー:シン・ヒョンジュンが語る人生哲学(上)


 シン・ヒョンジュンへのインタビューは本当に難しい。子どものように純粋なシン・ヒョンジュンは言葉を選ばない。飾った言葉で始まり、マニュアルのような答えで終わる多くのスターとはまったく違う。一杯飲みながら3時間程ねばった末にやっと聞き出せるような告白が次々と飛び出す。こんなに人を信じやすい人を裏切るのは難しいだろう。誰にでも愛される、人間味溢れるシン・ヒョンジュンの告白を聞いてみよう。

◆義理と実利

 最近、信仰エッセイ『シン・ヒョンジュンの告白』(以下『告白』)が大ヒットし、2月にはドラマ『カインとアベル』(SBS)が放送されるなど、今年華やかなスタートを切ったシン・ヒョンジュン。これまでシン・ヒョンジュンが出演してきた作品を見ると、特に新人監督の作品が目につく。安全よりは冒険を選ぶチャレンジ精神のためだ。人間好きな性格も大きく作用している。

-打算的なタイプではないように見えるが。

 「本当に義理固いですよ。青竜映画賞の授賞式には7年連続で皆勤です。主催社側の招待を断れなくて…(笑)。映画『裸足のキボン』のクォン・スギョン監督は『飛天舞』の助監督ですし、『ソウル・ガーディアンズ-退魔録』のパク・クァンチュン監督、『キム館長VSキム館長VSキム館長』のパク・ソンギュン監督とは『銀杏のベッド』のときからの付き合いです」

-人脈が広い。著書『告白』にはジャッキー・チェンが推薦の言葉を寄せているが、ここでジャッキー・チェンは「人生の瞬間を心から愛することができ、人間を思いやることができる」と絶賛している。

 「僕はすぐに人と親しくなり、その友情が長く続くタイプです。ジャッキーとは10年前にあるイベントで知り合った後、ずっと連絡を取り合っている仲です。僕がずっとボランティア活動をしていることも、よく思ってくれているようです」

-夜遊びが好きそうに見えるが。

 「禁酒してからもうすぐ1年になります。外で遊ぶより、むしろ家で植物と話すのが好きですね。今、サボテンのサンセべリアを育てているのですが、アロエはうちに来てから8回も花を咲かせました。アトピーで苦労しましたが、植物たちのお陰で治ってしまいました。芸能人のゴルフ親睦会「シングルボングル」には時々顔を出します。ハンデですか。150程度ですかね。AB型ってそうじゃないですか。関心がないと実力が全然伸びないんですよ。先輩や後輩たちとのおしゃべりが楽しいから行くだけです」

-仲のいい芸能人は?

 共演したことのある人とはみんな仲がいいです。女優の中ではソン・ユナさん、キム・ウォニさんと時々電話で話しています。ソン・ユナさんは本当に義理固い女性です。僕が以前、変な噂を立てられたことがあるのですが、ソン・ユナさんは暇さえあれば僕を励ましてくれました。絶対にそんな人じゃないって。ハハハ。男ではチョン・ジュノさんとタク・ジェフンさんですね」

-チョン・ジュノとは本当に親しいのか。昨年の青竜映画賞でチクチク言われていたようだが。

 「授賞式が終わった後、一緒に食事をしながら“慰めて”くれました。10年来の友人ですが、1度もケンカしたことがありません。二人とも単純なせいかもしれません。僕が映画『サイレン』に出演することを勧めたので、ジュノが『友へ チング』への出演を断り、後で大後悔したという話は既に知られているし…。

この厳しい芸能界で大きな力になってくれる友人です」

チョン・サンヒ記者
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