ここまで話を聞いていると、キム・ボムがソ・イジョンにどれだけ愛着を持っているか十分分かる。彼は同時間帯のライバルドラマ『エデンの東』(MBC)スタート当初、主人公イ・ドンチョル(ソン・スンホン)の15歳のころを演じていたため、ソ・イジョンという新しい役を演じるのは簡単ではなかったろうが、その優れた役作りで好評を博している。
だが、その実は『エデンの東』から簡単には気持ちが切り替えられなかったことを、キム・ボム自身が告白した。たとえ主人公の10代のころを4話分演じただけにしても、キム・ボムはその4話分のために半年の時間を費やし、情熱を傾け、本当に「一生懸命」演じたため、撮影が終わった後もその余韻は大きかったという。
「撮影が終わった後も、イ・ドンチョルという人物として生きたいと思いました。そんな感覚ってあるでしょ? 夏休みに思いっきり遊んで、始業式が近づくと宿題が残っていてカリカリして、ずっと休みだったらいいのに…と思うじゃないですか。普段の生活に戻りたくないっていうか…。『エデンの東』の撮影が終わったとき、そう思ったんです」
それほど一生懸命演じたこともあり、キム・ボムは『エデンの東』で俳優としての可能性をあらためて認められた。同ドラマにおけるキム・ボムの存在感は、バトンを引き継いだソン・スンホンに少なからぬプレッシャーを抱かせたほどだった。
キム・ボムはイ・ドンチョル役はもちろん、これまで自分が演じてきた役の中で、どれ一つとして愛着のない役はないと言った。そして、今演じているソ・イジョンについて、「今後もいろいろ見どころがあると思います」と、期待させた。
「ソ・イジョンの初恋、家族のこと、そしてチュ・ガウル(キム・ソウン)にまつわるエピソードなどが繰り広げられます。ご覧になれば、僕が感じたソ・イジョンの魅力が視聴者の皆さんにもお分かりになるでしょう。
韓国版ならではのソ・イジョンを作り上げるため、頑張ります」