「ソ・イジョンは僕が自分で選んだ役です。学生のころ、指折り数えて待つほど原作漫画を愛読していました。登場人物で一番魅力を感じたのは西門総二郎(韓国ドラマ版のソ・イジョン)で、監督との打ち合わせでも“ソ・イジョン役をやりたい”って訴えたんです」
KBS第2テレビの月火ドラマ『花より男子』に出演しているキム・ボムは、ソ・イジョン役を演じるようになった背景を力強く語った。この日も撮影のため徹夜し、つらいはずなのに、きちんと落ち着いてインタビューに答えていた。それだけ、自身が演じるソ・イジョン役に愛着があるようだ。
ソ・イジョンは、F4のク・ジュンピョ(イ・ミンホ)やユン・ジフ(SS501のヒョンジュン)に比べ、出演シーンが少ないのは事実だが、キム・ボムにとって、出演シーンの多い少ないは重要な問題ではなかった。この役にどれだけ愛着を感じ、役がどれだけ魅力的かが選択のカギだったというのだ。
「原作を読むと、道明寺司(韓国版ドラマのク・ジュンピョ)と牧野つくし(同クム・チャンディ)、そして花沢類(同ユン・ジフ)が三角関係になり、西門総二郎(同ソ・イジョン)が大きな役割を果たします。司と類の友情がつくしをめぐり揺れるとき、その間に立った総二郎が調整役になるんです。僕はそのとき、“総二郎はかっこいい”と思いました」
韓国版『花より男子』も第5話からク・ジュンピョ、クム・チャンディ(ク・ヘソン)、そしてユン・ジフが本格的な三角関係に陥る。浮気っぽくて恋愛に関しては寛大なイメージのソ・イジョンも、友情が壊れることだけは望まないのか、ユン・ジフに「今回ばかりはおまえの味方はいないだろう」と忠告する。
キム・ボムはインタビュー中、このセリフを自ら口にし、「僕は友達の彼女に手を出すようなことだけは絶対許せない」とキッパリ言った。そして「知り合ったばかりの女性のために、15年近く築いてきた友情を捨てられるわけはありません。実際、似たような状況になたことがあるけど、その時もソ・イジョンのように怒ったと思います」と笑った。