今年上半期のドラマは時代劇が活気を帯びる見通しだ。
KBS第2が1月初めからチェ・シラ主演の『千秋太后』を放送しているほか、SBSは2月16日から『自鳴鼓』、MBCは5月から『善徳女王』など、大型時代劇を次々と放送する。
これらの作品は、時代劇に初挑戦する俳優が主演を務めるケースが多いのが特徴だ。
まず、新羅27代王「善徳女王」の一代記を描いた『善徳女王』では、コ・ヒョンジョン、オム・テウンなど、初めて時代劇に挑戦する俳優たちが主演を務める。
同ドラマで新羅時代の女傑ミシル役を演じるコ・ヒョンジョンは、初の時代劇出演のため、昨年12月からさまざまな武術を習い、体力管理を始めるなど、万全の準備を整えている。身長173センチ、はっきりした目鼻立ちで主に現代のキャリアウーマン役を演じてきたコ・ヒョンジョンの時代劇挑戦は、視聴者に新鮮な印象を与えるものと期待される。
特に、コ・ヒョンジョン演じるミシルは、新羅時代に権力と富を兼備した女傑で、強靭(きょうじん)な女性像を描くという点で既存の時代劇の女性たちとは差別化を図る。
主にスクリーンで活躍してきたオム・テウンも、『善徳女王』で初の時代劇に挑戦する。オム・テウンは同ドラマでキム・ユシン役を演じ、後に善徳女王となる徳曼姫(イ・ヨウォン)と恋に落ちる。
男装をした徳曼姫とケンカを繰り返しながら愛と友情を育み、徳曼姫が女王になる瞬間、愛と権力の間で悩む男の役だ。
善徳女王を愛しながら、生涯の友人であり同志として善徳女王をいつも側で見守るキム・ユシン役のオム・テウンには、今から期待が集まっている。
SBS『自鳴鼓』の主人公チョン・リョウォン、チョン・ギョンホ、パク・ミニョンも時代劇初挑戦だ。
同ドラマは好童王子と楽浪姫の説話に登場する伝説の中の太鼓「自鳴鼓」が楽浪姫だという設定の下、自鳴(チョン・リョウォン)、楽浪(パク・ミニョン)、好童(チョン・ギョンホ)という3人の男女の愛と確執を描く予定だ。
ドラマの中心となる自鳴役のチョン・リョウォンは、スタントなしでワイヤーアクションをこなすなど、初の時代劇に備え、万全の準備を整えている。
今月15日に行われた同ドラマの記者会見でチョン・リョウォンは、「これまでの時代劇のセリフや演技とは違う、新しい雰囲気の役作りをしたい」と抱負を語った。
このほか、21日にスタートした『帰ってきた一枝梅』(MBC)のチョン・イル、ユン・ジンソも時代劇初挑戦だ。
SBSドラマ局の関係者は「時代劇は息が長く安定感のある演技力が必要なジャンル。今年は若手俳優たちの時代劇挑戦が目立ち、新鮮さをアピールするとともに、彼らがどのように評価されるかに注目が集まっている」と語った。