インタビュー:平日は女子高生、週末は女勇士のキム・ソウン


 旧正月連休(25-27日)に、お茶の間で家族全員が楽しめるのがドラマ。中でも一番注目すべきは、KBS第2テレビの大河ドラマ『千秋太后』だろう。今月初めのスタートと同時に視聴率20%を突破したこのドラマは、回を追うごとに、高麗の王座をめぐる宮廷内の暗闘に緊迫感が増し、幅広い層の視聴者に支持されている。まだ千秋太后の成人以降を演じるチェ・シラは登場していないが、19歳のキム・ソウンが賢くしっかり者のファンボ・ス(後の千秋太后)役を演じ、チェ・シラが登場するまでのストーリーをしっかり支えており、「新スター」の登場を予感させている。

 「千秋太后は時代を先取りした女勇士。剣も強いし、弓の腕も立つでしょ。言葉も自由自在に操ります。当時の女性とは正反対の道を歩んでいたんです。むしろ、言いたいことを言って生きている現代の女性によく似ていると思います。わたしも演技をするときは、自分の中のたくましい部分をできるだけ引き出そうとしています。もちろん簡単ではありません。性格はサッパリしているけど、あんな風にタフな性格にはまだなれていません」

 キム・ソウンが絶賛されたのは第2話。遊牧民・契丹(きったん)の戦士と弓で対決したかと思えば、剣を抜き、渤海の流民たちを殺そうとする高麗王を丸腰で阻んだ。


 「弓を放つシーンを撮影するため、3カ月ぐらい特訓しました。親指と人さし指の間に矢と弦を挟むのが一番難しかったですね。弦を引くのも大変です。初めは半分も引くことができなかったけど、特訓するうちに腕力が強くなって、最後まで引き切ることができるようになりました。撮影が終わってからは手が腫れて苦労しました」

 キム・ソウンは映画『優雅な世界』(2007年)で知られるようになった。同作では暴力団員の父親を持つ向こう見ずな娘の役を演じた。

 「周囲のちょっとした刺激にも敏感な思春期の女の子をうまく表現できたと思います」

 さらに、キム・ソウンは今、もう一つの話題のドラマ『花より男子』(KBS第2)にも出演している。主人公チャンディの友達、チュ・ガウル役だ。

 「高麗をひっくり返すような女勇士と、10代の恋愛ドラマの女子高生役を行ったり来たりしているので、こんがらがります。視聴者の層が全然違うでしょ。『花より男子』では高校生の目線で演じるよう、気をつけています。

日本の原作漫画がすごく有名で、プレッシャーも大きいけれど、視聴者の皆さんのハートが温かくなれば…と思っています」

チェ・スンヒョン記者
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