知人を通じて近況を聞いたとはいえ、実際にどんな風に過ごしているのか知りたいと思っていたとき、偶然、ソウル市江南区清潭洞にあるチョン・ドヨンの自宅前を通った。チョン・ドヨンが暮らしている家からは明るい光がもれていた。直接近況を聞こうと、呼び鈴を鳴らしてみた。しばらくすると、インターホンから聞きなれた声がした。
「どちら様ですか」
チョン・ドヨンの明るい声だった。身分を明らかにした後、近況について聞いてみたところ、間もなく「おかげさまで幸せに暮らしています。ありがとうございます」という返事が返ってきた。そして「体調はどうか」という質問に、チョン・ドヨン特有の声で「とても元気です」とはきはきと答えてくれた。短いやり取りではあったが、間もなく母親になるその声にはファンへの感謝の思いが溢れていた。
結婚後、子どもを産むために努力してきたという。結婚前からとても子どもを欲しがっていたというチョン・ドヨンは2004年、「愛の委託母」という番組で生後6カ月の男の子を2週間預かり、世話をした経験がある。当時、チョン・ドヨンがその男の子の面倒をみる姿は多くの視聴者を感動させた。
とても子ども好きなチョン・ドヨン。妊娠後、以前にも増して家族の愛を感じたのか、先日のインタビューでは夫と義母の自慢をした。
「義母はわたしのことを『うちのドヨン』と呼ぶんです。わたしの妊娠の知らせを聞いてから、友人たちに『もうすぐおばあちゃんになる』と自慢しているそうです。旧盆のときも、『何もしないでいいから休んでいなさい』と言ってくれました。夫もとてもよくしてくれます。イライラしているときも優しくしてくれるし。妊婦の特権(?)をたっぷり享受しているところです」
チョン・ドヨンは妻として嫁として、たっぷり幸せを感じている。しかし「一人息子と結婚し、長男の嫁として息子を産まなければならないというようなプレッシャーを感じるか」「男の子と女の子、どっちが欲しいか」と聞いたところ、チョン・ドヨンからは意外な答えが返ってきた。
「息子でも娘でもいいけれど、娘だったらいいなと思います。娘は大きくなったら友達になれると聞いているので。病院では性別を聞いていません(笑)」
丑(うし)年生まれの赤ちゃんのママになるチョン・ドヨン。今、その特有の鼻にかかった声で子守唄の練習をしているのだろうか。ファンはやや遅ればせながら初めての出産をするチョン・ドヨンが健康な赤ちゃんを産み、ファンの前に戻ってくる日を首を長くして待っている。