チョン・ジヒョン事件と『スターの恋人』に類似点

 「チョン・ジヒョン携帯電話コピー事件」の真相はいまだベールに包まれているが、人気女優チョン・ジヒョンと所属事務所のチョン・フンタク代表をめぐる今回の事件が、ドラマ『スターの恋人』(SBS)に登場するエピソードの数々と似ており、話題を呼んでいる。

 『スターの恋人』は、韓流スターのイ・マリ(チェ・ジウ)が事務所との専属契約10年満了を前に、ゴーストライターのキム・チョルス(ユ・ジテ)と恋に落ち、事務所代表のソ・テソク(ソン・ジル)と確執が生まれるというストーリー。イ・マリは事務所のおかげで無名の新人から一躍トップ女優になったものの、自由にならない生活に疑問を感じる。そこで事務所と距離を置き始めると、事務所によるプライバシーの侵害が始まり、イ・マリが強く反発したことから一気に対立へと発展する。

 ドラマのイ・マリとソ・テソクは10年間共に働き、お互いのすべてをよく知る関係だっただけに、一度信頼が崩れるとすぐに破局に至った。チョン・ジヒョンとチョン代表も、業界関係者がうらやむほど理想的な「ウィン・ウィン(双方に利益がある)」関係を築いてきたが、「携帯電話コピー事件」の発覚で、二人の間に人知れない確執があったことが分かる。

 「うわさ」で終わったチョン代表との結婚説を除けば、10年間これといったスキャンダルのなかったチョン・ジヒョンだが、昨年末、在米韓国人との熱愛説が降ってわいたのも、いろいろな憶測を呼ぶ。

 また、今回の事件は『スターの恋人』のほかにも、さまざまなドラマや映画の一場面を思い起こさせる。昨年放映されたドラマ『スポットライト』には、自分の携帯電話がコピーされていたのを知ったウジン(ソン・イェジン)が警察と対立するシーンがあった。また、来月19日公開予定の映画『携帯電話』は、芸能事務所代表のスンミン(オム・テウン)が、所属女優のセックス映像が保存されている携帯電話を紛失したことから起きる事件を描き、携帯電話によるプライバシー侵害の深刻さに警鐘を鳴らしている。

チョン・ギョンヒ記者
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