チョン・ジヒョンの携帯電話の内容が不正コピーされた問題が波紋を呼んでいる。「携帯電話コピー」という史上初の事件に、芸能界はもちろん、ファンもショックを隠せない。今回の事件をめぐる謎を以下にまとめた。
Q:誰が捜査を依頼?
A:今回の「チョン・ジヒョン携帯電話コピー事件」では、ソウル地方警察庁広域捜査隊が捜査に当たっているが、特定の人物から捜査依頼を受けたものではないことが確認されている。同隊関係者によると、昨年から携帯電話コピーに関する情報を入手、これを捜査する過程で、人気女優チョン・ジヒョンの携帯電話も関連していることが明らかになったという。関係者は「チョン・ジヒョン側に携帯電話がコピーされた状況を説明し、“思い当たる節はあるか”と尋ねたところ、“ある”と答えた。所属事務所が関係しているのが分かったのは、捜査に着手してから」と話している。
Q:今回発覚した「携帯電話コピー」とは?
A: 通話内容をすべて聞くことができる傍受や盗聴とは性格が違う。使用履歴やメールが見られるもので、当然違法だ。一部の犯罪組織で携帯電話をコピーしているのは知られているが、芸能事務所が所属タレントを監視する手段として利用したのはこれが初めてのことで、衝撃が広がっている。専門家らは「通話中に電話がよく切れてしまったり、メール受信がうまく行かなかったりしたら、一度はチェックした方がいい」と話している。
Q:ほかのタレントも被害に遭っている?
A:今回の捜査で「携帯電話コピー」が明らかになったのは、一般市民40人とチョン・ジヒョンだけで、ほかのタレントはいない。チョン・ジヒョンはサイダスHQに所属しており、ほかの所属タレントも携帯電話がコピーされているのではと思われたが、現時点では捜査線上に浮かんでいない。しかし、まだ捜査は続いているだけに、100%いないとは言い切れない状況だ。
Q:サイダスHQ側の反応は?
A:事件が発覚した19日、サイダスHQ側は「当事務所や内部関係者が携帯電話をコピーする理由はない。警察の捜査にこちらも当惑している。近日中に見解を発表する」と否定していた。ところが、20日に広域捜査隊が「一部の容疑をつかんだ」と発表すると、サイダスHQは報道陣との接触を完全に避けている。正式な会見もプレスリリースもなく、ノーコメントを貫いていることから、疑惑だけが膨らんでいる。
Q:波紋はほかの芸能事務所にも広がる?
A:今回の捜査で、チョン・ジヒョンの携帯電話コピーが組織的に行われていたと分かれば、その波紋は広がるだろう。タレントのプライバシー保護という面で、社会的に反響を呼ぶのは間違いない。
芸能マネジメント業界の関係者は「警察の捜査はまだ終わっていないのに、タレントの携帯電話を盗聴するのが芸能界の慣行のように見られているのではと思うと不快。善意の被害者がさらに出てくるのではと懸念される」と語った。
Q:チョン・ジヒョンは今、どこに?
A:1年前に映画『スーパーマンだった男』に出演したが、それ以降はCMを除き、実質的に韓国では活動していない。昨年はハリウッド進出作『Blood:The Last Vampire』の撮影や編集作業などで過ごし、クリスマスや新年もアメリカで迎えた。
とはいうものの、チョン・ジヒョンの詳しい近況については、何も分かっていない。南洋乳業「17茶」のCMなどでイメージキャラクターを務めているが、今後のCM撮影については予定がない。ある関係者は「活動歴は長いが、芸能界に親しいタレント仲間はいない。新人のころから一緒だったごく少数のスタッフとだけ付き合っているそうだ」と語った。
今回の事件が発覚した後も、チョン・ジヒョンは徹底して沈黙を守っている。サイダスHQも「連絡がつかない状態」としており、「デビュー以来10年以上も所属していた事務所と決別するのでは」という話も信ぴょう性を帯びてきている。
芸能社会チーム