チョン・ジヒョン携帯コピー問題で所属事務所捜索

 女優チョン・ジヒョンの携帯電話の内容がコピーされた問題に関連し、警察が所属事務所サイダスHQの事務室への家宅捜索を急きょ行った。20日には同社のチョン代表を呼び出して事情聴取を行う方針で、この問題は急展開を見せ始めた。

 ソウル広域捜査隊は19日、チョン・ジヒョンを含む約40人の携帯電話の内容をコピーし、私生活をのぞき見していた興信所の調査員2‐3人を緊急逮捕し、犯行に関する供述を得た。広域捜査隊側は調査員らの供述をもとに、この日午前、チョン・ジヒョンの所属事務所であるソウル・江南のサイダスHQの事務室を家宅捜索し、一部の社員のパソコンや事務機器を押収して分析を進めている。また、警察は20日、サイダスHQの代表を呼び出して事情聴取を行う方針だ。

 この問題では、「チョン・ジヒョンが最初に警察に捜査を依頼した」とされているが、これについて広域捜査隊は「チョン・ジヒョンの捜査依頼とは関係ない。警察が自主的な捜査を経て、家宅捜索の実施を決めたものだ」と語った。業界では携帯電話の内容のコピーに関し、警察の捜査が行われるという情報が流れた後、チョン・ジヒョンと所属事務所が対立していることを示す証拠ではないかとして、情報の分析を慎重に進めている。

 チョン・ジヒョンはデビュー以来所属してきたサイダスHQとの契約が来月に切れるが、このため同社はチョン・ジヒョンが秘密裏に他社への移籍を打診したり、第3者と接触したりしているかどうかを把握するため、携帯電話の内容のコピーを依頼した可能性は排除できないとされている。携帯電話の内容をコピーすれば、ショートメッセージの送受信記録を見ることができ、持ち主の私生活をのぞき見することが事実上可能になる。

 だが、サイダスHQ側は携帯電話の内容のコピーへの関与を否定している。同社のある関係者は19日夜、スポーツ朝鮮の電話取材に対し、「警察が午前中に家宅捜索を行ったのは事実だ。だが、チョン・ジヒョンに関連することだったというのは、その場で初めて知った。所属する芸能人の私生活をのぞき見するため、内容をコピーした携帯電話を使ったなどというのは、考えもしないことだ」として、コピーへの関与を強く否定した。同社は近日中に、報道資料を発表して正確な状況について明らかにする意向だ。

 今年28歳になるチョン・ジヒョンは、1997年にファッション雑誌『ecole』のモデルとしてデビューし、プリンターのコマーシャルでテクノを披露して一躍有名になった。映画『猟奇的な彼女』の成功を受け、「コマーシャルの女王」としての地位を不動のものとし、昨年には米国映画『Blood: The Last Vampire』に出演した。

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c)Chosunonline.com>
関連ニュース