インタビュー:極秘結婚、一児の母になったユン・ミレ(中)


■タイガーJKとユン・ミレって誰?

 韓国ヒップホップ界を代表するタイガーJKの本名はソ・ジョングォン(34)。韓国初のポップス専門コラムニストであり韓国歌謡界の生き証人とされているソ・ビョンフさん(66)の息子だ。ソ・ビョンフさんは60年代から90年代まで韓国の日刊紙や音楽雑誌の記者、そして編集長として活躍したベテラン言論人。韓国歌謡界にその足跡を残し、現在は金剛乗仏教に深い関心を持ち、研究、修行中だという。

 ソ・ビョンフさんは記者との電話インタビューで、息子タイガーJKと嫁ユン・ミレの音楽的才能と努力について語った。他の人に自分の評価がどのように聞こえるか心配だとする言葉には二人を思いやる慎重さが感じられた。

-「遅くともジョダンが2歳になるころにはちゃんとした結婚式を挙げさせたい」というのがソ・ビョンフさんの希望だそうです。来春にもう1度結婚式を挙げるつもりは?

「いつも実の娘のように可愛がってくださる義父さんには感謝しています。でも、私もJKも結婚式には関心がありません。結婚式は特別なことではないと思うからです。いつかそういう機会が来たら、時間と場所にこだわらず、友人や家族と集まって楽しい時間を過ごしたいとは思います」

―タイガーJK脊髄炎という病気にかかったと聞きました。現在の病状は?

「JKの脊髄炎は難病で完治は難しい病気だとのことです。でも私たちは完治できると信じています。特にJKは意思の強い人です。時には普通の人より健康に見えてしまうほどなので、体がむくんで動くこともできなかった人とは思えないこともあります。お互いに支えあい、愛の力で病気に打ち勝つつもりです。奇跡を信じています」

 ユン・ミレは米国人の父トーマス・J・リッドさん(52)と韓国人の母の間に生まれた。在韓米軍の下士官として勤務していたときに知り合った両親は、この後、米国テキサスに渡り、娘のミレを産んだ。この後も父の赴任先である米国各地やドイツなど、転々としながら幼年時代を過ごした。ユン・ミレの豊かな感受性と音楽的な表現力は両親から受け継いだ遺伝子の力だけではなかったようだ。

 ユン・ミレの両親は6年前に離婚したが、家族はお互いにいい関係を維持しているという。父は再び韓国に戻り、現在は大邱で勤務している。母は京畿道でユン・ミレとタイガーJK、そして生まれたばかりの孫ジョダンと一緒に暮らしている。


―母親とはどんな関係か? 姉妹や友人のように接しているのか?

「子どものころ、何か悪いことをして叱られるようなときは、先に自分からお尻を出して『お母さんに似てこんなに可愛い私のお尻を本当にぶつの?』と言ったりする愛嬌たっぷりの娘でした。でも14歳で歌手になったので、母と離れて暮らす時間が長かったように思えます。そのせいか早くから母親の存在の大切さを感じてきました。いつも母が恋しかった。今は親友のように付き合っています。母には正直に何でも話します」

-父親ともいい関係にあるように見えるが、父親はどういう存在で、どんな影響を受けたか?

「子どものころはとても厳しい父でした。父が何か一言口にするたびに泣いてしまったほどです。でも今ではこの世で一番クールな(?)父だと思っています。また、音楽的なインスピレーションを与えてくれる一番頼りになる私のファンでもあります。音楽に関してもたくさん話をします。でも最近ちょっと父が変わりました。以前は“最近デビューした歌手の音楽聞いてみたか?”というような内容の電話だったのに、最近は“ジョダンの足のサイズは? 道で可愛い靴下を見つけたから”と言いながら電話をかけてくるようになったんです。すごく若い感覚を持っている人なのに、ある瞬間から“おじいちゃん”になってしまいました(笑)」

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