ユン・ミレがタイガーJKと極秘で結婚式を挙げ、今春第一子を出産したニュースはファンを仰天させた。韓国最高のラッパーカップルには、「二世の音楽的遺伝子が期待される」といったお祝いメッセージが相次いで寄せられた。極秘結婚と男児出産。この驚くべきニュースが報じられてから4カ月目にユン・ミレが初めてインタビューに応じた。
ヒップホップやラップといえば、「うるさい」音楽と条件反射してしまう世代でも、ユン・ミレを知らない人は少ないだろう。ソウルフルに訴えかけるような声、異国的なルックス。「一日一日」「幸せな私を」のような誰でもハミングできるようなバラードのヒット曲まで、ユン・ミレは老若男女を問わず、幅広く注目されてきた歌手だ。
そんなユン・ミレが今春母親になった。それも音楽の同志で、7年間愛を育んできたドランクンタイガーのメンバー、タイガーJKとの間に第一子を授かった。
極秘結婚にも驚かされたが、すでに2人の間に息子までいるとは…。このニュースが報じられた後、韓国歌謡界は一時騒然とした。
ユン・ミレは1997年、「アップタウン」のメンバーとして歌謡界にデビュー。ユン・ミレの登場は当時R&Bとヒップホップをカバーする女性ラッパーがまったくいなかった韓国歌謡界に衝撃を与えた。
タイガーJKは1999年、ドランクンタイガーのメンバーとしてファーストアルバム『Year of The Tiger』でデビュー。 タイガーJKはこの1枚のアルバムで韓国ヒップホップ界の頂点に立った。この後、 タイガーJKは現在まで計7枚のアルバムをリリースし、韓国のヒップホップのゴッドファザー的な存在として、「生きた歴史」と呼ばれている。
韓国ヒップホップ界のビッグカップル、ユン・ミレと タイガーJKが交際を始めたのは7年前。先に歌謡界にデビューしたユン・ミレはタイガーJKの音楽に魅了され、ファンになった。そして2001年、女性デュオ「TASHANNIE」として活動中、もう一人のメンバーだったエニの紹介でタイガーJKと出会い、交際が始まった。
二人はお互いに「ベイビー」または「T(ユン・ミレ)」「J(タイガーJK)」と呼び合っているという。今回初めて公開する家族の姿なので、ファンにどういう風に見てもらえるか心配だという新妻ユン・ミレ。パワー溢れるラッパーのユン・ミレも愛する人の話、そしてその愛の結晶である息子の話をするときは、誰よりも可愛らしい女性であり、優しい母親だった。
■「T」と「J」として愛の結晶「ジョダン」
-タイガーJKが部屋にあった輪ゴムを指にグルグル巻きつけてプロポーズしたと聞いているが、交際のきっかけは?
「最初は単にたまに会う友達でした。でも会えば会うほど気が合う部分が多いと思うようになりました。特に音楽的な好みが似ていたので、自然に一番近い友達へと発展しました。ずっと何の負担もなくお互いを理解できる関係だったのですが、いつからか恋に落ちてしまいました。そのせいか、私たちには記念日というものがありません。ほかのカップルを見ていると、付き合い始めた日とか、出会ってから1年目の日を覚えているじゃないですか。だから私たちもそういう日を決めて記念日を作ろうと言ったのに、今ではその日さえ忘れてしまいました(笑)。今は結婚した日、そしてジョダンが産まれた日が私たちの記念日です」
-結婚することになった決定的な契機は、臨終を前にしたタイガーJKの祖母が「孫が結婚するのを見て死にたい」と望んだからだと聞いています。タイガーJKの祖母とは特別に仲が良かったのですか?
「おばあちゃんは私をとても可愛がってくれました。私が訪ねて行くととても喜んでくれました。いつも私のことを『最高』だと言って認めてくれました。ひ孫まで見てもらえると思っていたのに…。私もおばあちゃんが大好きでした。今でも会いたい。ジョダンはおばあちゃんがくれたプレゼントだと信じています。心から」
-タイガーJKは「ジョダンは母親に似て目が大きく、おでこが少し出ている」と言っているが、本当のところは誰に似ているのか?
「JKと私の長所だけを受け継いだ最高の組み合わせだと思っています。でも子どものころの私の写真を見た人たちはジョダンが私とそっくりだと言います(笑)」