韓国ドラマ制作会社協会(以下ドラマ協会)が韓流スターに特恵を与える「俳優等級リスト」を作成し、物議を醸している。
最近、韓国のあるメディアが「ドラマ協会がペ・ヨンジュンら韓流スターと、チェ・ブラム、イ・スンジェら一部ベテラン俳優への特恵を認める文書『制作費項目別上限額推薦案内』を作成し、各ドラマの外注制作会社に配布した」と報じた。
この文書によると、ペ・ヨンジュン、チャン・ドンゴン、Rain、ソン・スンホン、クォン・サンウら、一部の韓流スターの場合、「インセンティブ別途支給可能」と明記されている。日本向けの版権販売額のうち、諸費用を控除した後、制作会社の裁量で一定比率をインセンティブとして別途に支給することが可能だという但し書きが記されている。これにより韓流スターはこれまでドラマ協会が提示した1話当たりの出演料1500万ウォン(約98万円)の規制条項から解放され、自由に出演料を策定することができる。
また、この文書は、ベテラン俳優の出演料も1話500万ウォン(約32万円)に上限を規定している。しかしチェ・ブラム、イ・スンジェ、シン・グ、キム・ヘジャらは「功労&元老俳優」という修飾語とともに、例外規定が適用されるとしている。
この資料が公になり、例外規定から漏れた俳優やマネージメント会社が強く反発している。「これまでドラマ協会が放送3社とともに、俳優たちの1話当たりの出演料を1500万ウォンに定める『出演料上限制』を主張したにもかかわらず、実は違うことを考えていた」というのが反発の要旨だ。
ある関係者は「表面上は1話当たり1500万ウォンを守ろうと言いながら、ドラマ協会自らこれを守らない雰囲気だ。このように特恵規定を定めると、出演料の上限制にどんな意味があるというのだろうか」と不満を隠さなかった。