種類も栄養も豊富、ミカンを召し上がれ!

 地球上には80種類以上の柑橘類が存在する。黄色い皮の中で熟した柑橘類は甘酸っぱい味をしているのが特徴だ。これから来年夏まで食べることができる韓国の柑橘類を紹介する。季節や好みに合わせて食べてみよう。


(1)千恵香:清見とアンコールを交配させた品種。果実は平べったく丸い形で濃い黄色をしている。皮はツルツルして薄く、オレンジよりむきやすい。果肉は柔らかく、果汁も豊富。糖度も高く、日本に多く輸出されている。

(2)ホンジン早生ハウス:越冬みかんとして栽培され、クンチョン早生とともに済州島で最も多く生産されている品種。クンチョン早生より平たく、糖度が高い。

(3)クンチョン早生:済州島で最も多く栽培されている品種。甘皮が柔らかくて甘く、ハウスみかんとして栽培されることが多い。毎年5月中旬から9月下旬まで収穫されるが、皮が薄く果汁が豊富なことから、木になっている時点で完熟させてから収穫するのは難しい。普通は85%程度熟成させてから収穫するため、皮に青さが残っているものが新鮮で美味しい。

(4)極早生:11-12月に最もよく見かける品種。ほかのミカンよりも糖度が高く、酸味が弱いため、酸っぱいのが苦手な人にお勧め。露地栽培されることが多く、毎年5月から出荷される。

(5)清見:表面が一般のミカンよりツルツルしており、オレンジより皮が薄い。甘皮が薄くて実は柔らかく、果汁が豊富だ。香りはオレンジと似ており、糖度も11-13度と高い。漢拏峰(ハルラボン=済州島特産の柑橘類)のように品質が優れているにもかかわらず、比較的値段が安いため人気がある。12月から翌年4月まで栽培される。

(6)漢拏峰:盛り上がった先っぽの形が漢拏山の頂上に似ているため「漢拏峰」という名前が付けられた。済州島特産の新品種で、味も香りも見事。特有の歯ざわりがある。韓国のミカンの王様といえるだろう。皮は厚いがむきやすく、色が濃いほど美味しい。毎年11月から翌年3月まで出荷されるが、2月から3月ごろが一番甘い。

◆あまり知られていないミカンの力

(1)食欲を刺激

 ミカンにはクエン酸が多く含まれており、食欲増進に効果がある。また、デザートにすると栄養のバランスもとれる。

(2)疲労回復に効果的

 血が酸化すると疲れやすくなる。ミカンはアルカリ性の果物で、血の酸化を防止し、疲労回復に効果がある。

(3)高血圧予防

 果物の中では唯一ビタミンPが含まれており、毛細血管を保護し、動脈硬化や高血圧の予防に効果がある。

(4)風邪予防

 ミカンに豊富に含まれているビタミンCは新陳代謝を活発にし、体温が下がるのを防ぎ、抗体の生産を助け、風邪や壊血病などを予防するのに効果的。

イ・ミジョン記者
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