韓国西海岸で冬の味覚「カキ」を満喫


 冬の韓国西海岸の味覚の代名詞といえばカキ。そのカキをメインにした川北カキ・フェスティバルが保寧市川北面長隠里のカキ・タウンで開催されている。このフェスティバルは、カキが一番食べごろとなる冬シーズン(2009年2月7日まで)に行われる。今年で8回目を迎える同フェスティバルは、保寧市川北地域で獲れるカキを観光特産品として開発し、地域経済の活性化を目指すことを趣旨としている。

 このフェスティバルでは、生ガキ、焼きガキ、カキご飯、カキ・ポッサムなど、カキを使ったさまざまな料理を味わうことができ、観光客や地域住民らによるのど自慢、民俗公演などの催しも行われる。

 また、キムチ漬け、チーズ作り、もち作り、農村体験イベント、韓国伝統遊び体験などのほか、川北地域で生産された白菜、唐辛子、サツマイモなど農産物の販売、泥フェスティバル、この地域を撮影した写真展なども開催される。

 パク・ミョンス川北面長は「季節ごとにさまざまなフェスティバルを開催している保寧市では、夏は泥フェスティバル、冬は川北カキ・フェスティバルが人気だ。カキ・フェスティバルを名実ともに韓国を代表するグルメ・フェスティバルとして発展させるよう努力している」と話した。

 一方、川北のカキは韓国産のカキの中でも最高級とされている。長隠里で35年間カキを獲っているパク・サンウォンさんが、その理由について説明してくれた。

 まず、長隠里など浅水湾一帯には西海(黄海)に流れ込む川が多い。そのため海水と淡水が混ざった干潟が発達し、カキが生息しやすく、ミネラル豊富な場所で育つことにより味もひと際よくなるというもの。養殖のカキとは違い、干潟で太陽の光をたっぷりと浴びながら育った川北のカキは、最高の味わいを誇るとされている。

 川北のカキはかたまりの状態になっていることが多い。小さなカキが幾つも重なり合うようにくっ付いている。硬い殻を割ると、ふっくら太って黄みを帯びたミルク色の身が顔を出す。適度な塩気があり、プリっとした歯ざわり。一方、養殖のカキは大きく、やや弾力に欠ける。

 長隠里の港周辺にはカキ専門店がズラリと軒を連ねている。川北水産、テジのカキ屋などのカキ専門店では焼きガキ(4人分2万5000ウォン=約1600円)、カキご飯(8000ウォン=約550円)、カキうどん(5000ウォン=約340円)などのメニューがあり、出前も可能。

 西海岸高速道路広川-洪城インターチェンジから出て標識に従って15分程度車を走らせると、長隠里カキ・タウンが見えてくる。問い合わせは川北面事務所まで。

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