『花より男子』イ・ミンホ「大人の俳優になりたい」


 すべてが新たな挑戦のように見えた。しかしよく考えてみれば「新たな」ことは何もなかった。

 そのせいかKBS第2テレビの新しいドラマ『花より男子』で財閥2世のイケメングループ「F4」のリーダー「ク・ジュンピョ」を演じるイ・ミンホは自信に満ち溢れていた。それだけ十分な準備ができているということだ。

 イ・ミンホにとって今回のドラマはシリーズ物初主演であることに加え、世界屈指の大企業の後継者という華やかな役がプレッシャーを感じさせる可能性もあった。また、ヒロインのクム・チャンディ(ク・ヘソン)との恋も演じなければならない。

 しかしイ・ミンホは2006年7月に最終回を迎えたEBSのドラマ『秘密の校庭』から、SBSのシチュエーションコメディー『走れ!サバ』、KBS第2テレビの『アイ・アム・サム』に続き、MBC単発ドラマ『僕もよく知らないけれど』の主演、映画『カン・チョルジュン:公共の敵1‐1』で印象深い演技を見せてくれた。少しずつ固めてきた基礎を土台に立ち、あとは羽を広げ羽ばたくだけでいいところまで来ている。

 また、ク・ジュンピョほどの御曹司ではないが、映画『うちの学校のET』やドラマ『アイ・アム・サム』で金持ちの息子を演じたこともある。

 ラブストーリーに対する負担はないとはいえないけれど、これまでの恋愛経験を思い出し、当時の感情を引き出せばいいというのがイ・ミンホの考えだ。


 「2年前に1年ほど交際した女性と別れました。辛かったけれど、当時はその別れの悲しみを“成長痛”と思い耐えました。小さなケンカを繰り返しながら愛を育てていくクム・チャンディとク・ジュンピョと似ていたかもしれません」

 こんなに自信満々に語っているイ・ミンホだが、徹底した準備を重ねてきた。もう3カ月も前から、世界的な財閥企業の2世を演じるため、撮影の合間をぬって、ゴルフ、乗馬、クレー射撃、スカッシュ、ピアノ、ダンス、水泳、テニスなどを習ってきた。

 外見的には原作の漫画のキャラが上品なクセ毛だということに合わせ、パーマもかけてみた。

 イ・ミンホはこのドラマで「大人の俳優」への成長を夢見ている。これまで演じてきた役は制服姿の高校生であることが多く、高校を卒業した後も、2年間制服を着る生活をしてきた。しかし今回のドラマでは理事長の息子であるという理由で私服で学校に通う高校生を演じる上に、高校卒業後の様子も演じることになるため制服姿での出演はない。

 また、このドラマが既に台湾と日本でもドラマ化され人気を集めた作品ということもあり、アジアでの関心度は高い。イ・ミンホとしては、初の主演ドラマで韓流スターの仲間入りするチャンスを生かしたい。

キム・ウング記者
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