不況を吹き飛ばせ! 話題ドラマ&各局時代劇対決


 ドラマがピンチを迎えているといわれる。しかし、来年放映されるドラマの顔ぶれを見ると、これまでになく豪華だ。不況の影が近づく前に企画された各局の大作ドラマは、まるで最後の火花を散らすかのように競い合っているようだ。

★韓流ドラマ大作が多数登場

 韓流スターを前面に押し出した韓流ドラマも多い。『アイリス』(放送局未定)のイ・ビョンホン&キム・テヒ、『シンデレラマン』(MBC)のクォン・サンウ、『カインとアベル』(SBS)のソ・ジソブ、『太陽を飲み込め』(SBS)のチソン、『友へ チング、その終わらない物語』=仮題=(MBC)のヒョンビン、『見えない戦争』(放送局未定)のイ・ジュンギなど、続々とその出番を待っている。

 カン・ジェギュ監督が制作する『アイリス』、『オールイン運命の愛』スタッフが贈る『オールイン2』ともいわれている『太陽を飲み込め』など、100億ウォン(約7億円)を超える膨大な製作費を投じる、スケールの大きいドラマが期待を集めている。『カインとアベル』も不況の中、製作費60億ウォン(約4億2000万円)をかけた大作となる。クァク・キョンテク監督が制作・演出を務める『友へ チング、その終わらない物語』も話題だ。製作総力を結集したドラマの成否が、今後のドラマ市場の勢力図を塗り替えるかもしれないという点も注目だ。

 クォン・サンウ主演の『シンデレラマン』は結婚後初の韓流ドラマ。『一枝梅』(SBS)が高視聴率をマークした新世代の韓流スター、イ・ジュンギが主演する『見えない戦争』も期待作の一つだ。

★女優が「ウリ」の時代劇3本

 今年は小康状態だった地上波3局の時代劇対決だが、来年は再び激しい視聴率争いを展開しそうだ。『千秋太后』『自鳴鼓』『善徳女王』が各局のプライドを賭けた闘いを演じる。今年1年間、月-金の連続ドラマや週末ドラマを除き、これといったヒットがなかったKBSは、どん底まで落ちたプライドを『千秋太后』で取り戻そうという構えだ。SBSは『自鳴鼓』、MBCは『善徳女王』の準備に取りかかった。高句麗の好童王子と楽浪王女の説話を元にした『自鳴鼓』は、チョン・ギョンホとパク・ミニョンの出演がすでに決まっており、チョン・リョウォンの出演も有力だ。『善徳女王』はトップ女優イ・ヨウォンとコ・ヒョンジョンのツートップ体制という豪華キャスト。現代的なモチーフを取り入れた時代劇『帰って来た一枝梅』(MBC)も来年期待のドラマの一つ。『宮-Love in Palace-』(MBC)演出のファン・インレが手がけるだけに、その作品性は保障付きだ。

★スポ根・学園ものも熱い

 スポーツや学校を舞台にしたドラマも多い。1986年の映画『恐怖の外人球団』を現代に置き換えたドラマ『2009アウトロー球団』(MBC)は野球界を描いたドラマ。『オンエアー』(SBS)の演出シン・ウチョルと脚本家のキム・ウンスクが再び組む『ミスター・サンシャイン』は製作費200億ウォン(約14億円)という韓日合作ドラマで、スポーツ・ラブストーリーだ。このドラマはアメリカや日本の俳優を主演クラスにキャスティングする予定でもあり、期待が集まる。1月5日スタートの『花より男子』(KBS第2テレビ)は日本の大ヒット漫画が原作のドラマだ。

チョン・ギョンヒ記者
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