インタビュー:ファン・シネが語る美貌と孤独(上)


 ファン・シネが久々にテレビに姿を現した。2004年、アン・ジェウクと共演したドラマ『ベストカップル』以来4年ぶりのことだ。さらに今回のカムバックは、ファン・シネにとって特別な意味がある。ファン・シネにカムバックの事情について聞いてみた。

 ファン・シネがケーブルテレビチャネルtvNのトーク番組『ザ・クイーン』で21世紀、立憲君主制をとる国のの女王という設定の下、トーク番組の司会を務めることになった。普段、話をするのは苦手だと言っていたファン・シネが、ドラマではなくトーク番組に出演、それも司会を務めるということに人々の注目が集まっている。

 「ドラマで見せることのできなかったわたしのいろいろな姿を見せるつもりです。これまであまり知られていなかったプライベートについても話したいと思っています。性格上、話し始めると調節がきかないんです。トーク番組のわたしを見たら、皆さん驚くと思います」

 ファン・シネは今回の新しい挑戦について「心を空にして新たな自分になるため努力します」と話した。ほかのバラエティー番組の司会者のように、元コメディアンでもアナウンサーでもないため、プレッシャーを感じているはず。また、トークショーの司会をするためには、センス溢れるアドリブも必要である上に、ゲストがうまく話せるようリラックスさせなければならず、肩の荷はかなり重いだろう。

◆心を空にして始めたトーク番組

 「不安を通り越して恐ろしかったですね。隣にいる人にわたしの心臓の音が聞こえるんじゃないかと心配したほどです。収録の途中で家に帰ってしまおうかと思ったこともあります」

 ファン・シネはこれほどまでにプレッシャーを感じながら、どうしてあえてトーク番組の司会をすることにしたのか。女優としての仕事はこんごどうなるのか。

 「女優はわたしの本業なので、いつもいい役を待っています。まだ、これはぜひ演じてみたいと思うような作品が見つかっていません。いい作品があれば、主演でも助演でも出演したいです。ドラマで復帰したいですね」

 ファン・シネの今回のトーク番組出演は、ケーブルテレビに対する先入観がなくなったことがきっかけとなった。新しいチャンスであり挑戦で、番組の企画意図も気に入ったという。しかしこれらすべての中心には、娘のジヨンさんに対し、母親として「いいところを見せたい」という思いが隠れていた。

 「先日、ジヨンがテレビを見ながら、『お母さん! 人気落ちたんじゃない?』と聞いてきたんです。『そんなことないよ。お母さんの人気はまだ大丈夫。人気が落ちたと思ったら、面白いドラマに出て人気が出るようにすればいいから』と言ったら、真剣な表情でこんな分析をしてくれました。『キム・テヒもテレビに出ないから人気が落ちてきたみたい』って(笑)」

 母親なら誰でもそうだろうが、ファン・シネもやはり娘に深い愛情を抱いていた。娘の話が出るたび、顔に優しい微笑みが広がった。

 「ジヨンは大きくなるにつれて、どんどんわたしに似てくるみたいです。この前一緒に旅行したとき、ある店員が『二人は姉妹?』と聞いてきたんです。そしたら娘は『わたし、そんなに老けて見える? 目が悪いみたい』って(笑)。

子どものころはあんまり顔が良くないと思っていたけれど、最近は見違えるようにきれいになりました」

ペク・ウニョン記者
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