廃列車がペンションに大変身!(下)

(3)九切里駅(江原道旌善)

◆ジャグジーやパソコンなども完備、レールバイク体験も


 美しい渓谷が見どころの江原道旌善にも列車ペンションがある。KORAILの旅行専門系列会社、KORAILツアーサービスが旌善郡九切里駅に今年2月にオープンした「ハッピーステーション」だ。廃車となった客車を再利用した客室が10室ある。

 浴室にはジャグジーが備え付けられているだけでなく、パソコンやテレビなど、ホテル並みの施設を備えた居心地のよい部屋が好評だ。

 客車4両を使って作られたペンションの部屋は広さ22平方メートルと33平方メートルの2タイプで、洋室とオンドルの部屋がある。外にはテラスがあり、周りの景色を眺めることができる。客室の名前も2人部屋は統一号(2室)、ムグンファ号(3室)、4人部屋はセマウル号(4室)となっており、まるで列車で旅をしているような気分になれる。

 ただし、この地域の景気活性化のため、ペンション内部に調理施設はない。宿泊料金はオンシーズン、オフシーズンとも7万ウォン(約4700円)、10万ウォン(約6700円)。問い合わせはKORAILツアーサービス旌善支社まで。


 一方、旌善でぜひ体験しておきたいのがレールバイク。旌善郡とKORAILツアーサービスが乗客減少により閉鎖されたアウラジ駅と九切里駅間の7.2キロメートルの線路を利用して作ったもので、2005年7月から運行を開始した。

 乗車時間は約50分程度で、九切里からアウラジ駅までさわやかな自然の香りと美しい景色を、手を伸ばせば届くほどの距離で満喫できる。虹色の照明で彩られた三つのトンネルを通過するのも楽しい。

 レールバイクの利用料金は2人乗りが1万8000ウォン(約1200円)、4人乗りが2万6000ウォン(約1700円)。夏は1日5回、冬は1日4回運行している。来年夏からはミニレールバイクの運行も開始する予定だ。

キム・ヒョンウ記者
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