『花より男子』、韓国版でも不敗神話は続くのか?


 日本の同名漫画を原作にしたドラマ『花より男子』。台湾、日本などで人気の同ドラマの韓国版が登場する。KBS第2テレビの新しい月火ドラマとして放送される『花より男子』(ユン・ジリョン脚本、チョン・ギサン演出)だ。

 同作は2001年台湾、2005年日本で制作され、アジアの視聴者に注目された作品。それだけに制作者や出演者がプレッシャーになる部分でもある。

 22日、チョン・ギサン氏は「すでに台湾や日本でドラマとして人気を得ている作品なので、今回の韓国版では、それ以上の成果を上げることができるよう努力している。韓国の今の現実に合うドラマを作るため、努力している。景気が悪く沈滞しているだけに、原作より楽しく明るいドラマに構成する予定」と明らかにした。

 ク・ヘソン(24)もプレッシャーがあるのは同じだ。それでも韓国的な人物に差別化させるつもりだ。彼女は、町外れでクリーニング屋を営む家庭の平凡な女子高生、クム・チャンディ(原作では牧野つくし)役を演じる。偶然、貴族学校にスカウトされ、4人のイケメンF4(花の4人組)と出会い、ぶつかり合いながらもたくましく成長していく。

 「原作はもちろん、台湾版、日本版などのドラマが全て成功しているので心配です。でも言葉や文化、人々の情緒が違うので、差別化される面がある程度あると思います」とク・ヘソンは語る。

 演技初挑戦となる歌手キム・ヒョンジュン(22)も、韓国的な「花沢類」を作り上げることに力を入れている。彼は前大統領の孫で、文化財団の後継者ユン・ジフ役。F4きってのイケメンでもある。

 「同じ類ではない、韓国的な類を作るため努力している。セリフを読むときも、ソフトだが荒々しい男性的な一面を見せるよう演じている。外見や話し方が似ていてキャスティングされたのは分かっているので、残りは演技レッスンで補うつもりだ」

 ソ・イジョン(原作では西門総二郎)役のキム・ボム(19)は「韓国でドラマが制作されると聞いたとき、誰が演じるのか気になっていたが、自分に出演オファーが来た。初めはソ・イジョンという人物をとらえられず心配もしたが、今は徐々にソ・イジョンに変わっていっている。『エデンの東』でぼろぼろの服を着ていたのに、今は格好いい服を着ているので成功した気分」と満足気な様子。彼が演じるのは、韓国を代表する芸術一家の次男で、F4きってのプレイボーイだ。

 歌手キム・ジュン(23)はF4の影のリーダー、ソン・ウビン(原作では美作あきら)として登場する。新興不動産財閥の一心建設の後継者だ。「初めての演技なので、新しいことを経験するという面白さがある。今まで知らなかった面白さも見つけて行きたい。一生懸命演じて、一つも捨てることができないような演技を見せる」

 F4のリーダー、ク・ジュンピョ(原作では道明寺司)を演じるイ・ミンホ(21)は「傍若無人な姿をたくさん見せる人物なので、初めは慣れるのが難しかったが、今は楽に演じている。責任感を持って、一生懸命撮影している」と語った。

 また、ヘアスタイルについては「『花より男子』の原作で道明寺司にあたるク・ジュンピョ役にキャスティングされた後、パーマをかけた。初めはすごく嫌だった。僕らしくないので変な感じだった」と告白した。続けて「時間が経つにつれ、この髪型に愛着がわき、嫌な感情はなくなった。今はむしろストレートヘアのほうがぎこちない。でも心境の変化があるとき、1回ぐらい新しいヘアスタイルを披露する」と付け加えた。

 チョン氏は、皆よく演じていると満足そうだ。「外見的に見て、原作に近い俳優をキャスティングした。彼らは撮影をしながら、それぞれのキャラクターに近づいているようだ。皆競争力があるのでうまくやっていくだろう」と期待した。

 『花より男子』は来年1月5日午後9時55分にスタートする。

カン・ギョンジ記者
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