警察は、今年9月に遺体で発見された俳優アン・ジェファンさんについて、「自殺だった」との結論を下した(チョソン・ドットコム11月28日報道)。
先月28日、警察は俳優アン・ジェファンさん死亡事件の捜査を終了した。アンさんの遺体がソウル市蘆原区内の路上に止められた黒いミニバン内で発見されてから2カ月のことだった。捜査が終わり3週間経過したが、アンさんが発見された黒いミニバンは、蘆原警察署の駐車場に放置されたままだ。アンさんの遺体を搬出するため、救急隊員らが割った運転席側の窓部分に白いビニールが張られているだけで、「立入禁止区域」「証拠物」という表示もなく、ほかの車に混じって置かれている。車内にはアンさんが死の直前までかぶっていたと思われる帽子・衣類4点・茶封筒・黒いビニール袋などがある。ドアロックもされていない。
蘆原署は車のほかに、アンさんの遺書・手帳・書類も保管している。夫人でタレントのチョン・ソニさんや、アンさんの遺族が捜査中、警察に「記念として残してほしい」と話した品物だ。
蘆原署関係者は「捜査終了後、遺族らに“遺品を取りに来てほしい”と3-4回連絡したが、何も返事がない」と話す。アンさんの遺品は、捜査中は証拠物として遺族に引き渡せなかったが、今は捜査が終了しているため、引き渡しが可能だ。しかし、遺族は引き取りに来ていない。
警察側としては、アンさんの遺族に1日も早く遺品を引き取ってほしいと考えている。というのも、車をレンタカー会社に返さなければならないためだ。蘆原署の関係者は「アンさんの車は長期リースされている。捜査が終わったのでレンタカー会社に返却しなければならないが、遺族が遺品を取りに来ないため、そのまま保管している」という。もし、遺族が遺品を引き取らなければ、1年ほど担当刑事が保管した後、廃棄されることになる。
遺族が遺品を引き取れば、アンさんが使用していた車はレンタカー会社に返却される。返却された車両は内部を修理した後、レンタカー会社の業務用車両として使用される予定だ。アンさんに車を貸したレンタカー会社の関係者は「人が亡くなった車なので、今後どう使用するにしても、(アンさんが死亡した車だと知らずに乗る)“善意の被害者”を生むことになる。よって、再び貸したり、中古車として売ったりはせずに、社内用に使うことになるだろう」と話している。