イ・ヒョリはデビュー10年にして初のソロコンサートを開き、大成功に終わった。このコンサートは19日午後8時25分からソウル市内の蚕室室内体育館で行われた。意外なことに、1998年に4人組女性アイドルグループFin.K.Lのメンバーとしてデビューしたイ・ヒョリにとって、単独のステージはこれが初めてだ。
この日のチケットは完売。ファン8000人が会場を埋め尽くす中、イ・ヒョリは大歓声を浴びて登場、オープニングナンバーとして3rdアルバムのヒット曲『天下無敵イ・ヒョリ』でコンサート開始を告げた。10年間この日を待ってきたファンは、最初のナンバーからヒートアップしっぱなしだった。
熱狂のるつぼと化した会場で、『Hey Mr. BIG』や『Hey Girl』といったヒット曲を立て続けに歌い、さらに熱くなったイ・ヒョリは、ヒップホップの実力も披露した。ステージで人気ヒップホップユニットのLeessangやMighty Mouthとコラボ。普段は見られない共演にファンも大感激だった。
コンサート直前にインフルエンザや過労により病院で治療を受けたイ・ヒョリだったが、「ステージに対する意欲はハンパじゃない」といわれる通り、ステージでの動きや装置の一つ一つにさまざまな工夫を凝らしていた。
イ・ヒョリはまだ声が少しかれていた。病院で治療を受けたことについて、「熱が40度まで上がっちゃって、皆さんに会えないかと心配しました。でも、幸い、胎盤注射(プラセンタ注射=胎盤を原料にして作ったで、免疫力を強化して抵抗力を高めるといわれる注射剤)を打って、こうして皆さんの前に立つことができました」とスマイル。さらに、「皆さんに別の一面をお見せしたいと思って、ギターを練習しました」と言うと、米ロックミュージシャン、キッド・ロックの『Only God Knows Why』を弾き語りで歌った。
また、1年7カ月ぶりというFin.K.L再集結は、ファンにとって涙ものだった。
オク・ジュヒョン、イ・ジン、ソン・ユリの元Fin.K.Lメンバー3人は、イ・ヒョリの初ソロコンサートを祝うため一緒にステージに立ち、イ・ヒョリにパワーを吹き込んだ。
約3時間にわたるコンサートだったが、イ・ヒョリは『U‐Go‐Girl』『Dark Angel』『10Mminutes』など30曲近くをパワフルなダンスと共に披露し、会場を魅了した。
芸能界のファッションリーダーでもあるイ・ヒョリだけに、コンサートでの衣装も見どころの一つだった。白のホットパンツとジャケットという斬新なスタイルでオープニングを飾ったかと思うと、ヒップホップ系ファッションはもちろん、キュートで清楚(せいそ)なワンピースから黒のボンテージまで、果敢にチャレンジしていた。
さらに、スペシャルゲストとしてフィソンとsg WANNA BE+も登場。会場のファンにとってはサプライズの連続だった。
イ・ヒョリは初のソロコンサートを成功させたことで、シンガーとしての10年間の歴史に新たな1ページを加えた。また、このコンサートは、アイドル出身の女性シンガーでも見応えのあるコンサートが可能だということを立証したという意味で、K-POP界でも新鮮に受け止められている。
イ・ヒョリは20日午後も、蚕室室内体育館で二日目の公演を行う。