アニメ『冬ソナ』が制作発表会、7月放送予定


 アニメ『冬のソナタ』が14日午後1時、横浜アリーナセンテニアルホールでユジンの登場する「フランス予告編」の製作発表会を行い、製作総指揮を務める加藤栄芳氏、キャラクターデザインを手掛けた中山大輔氏、韓国制作サイドのソン・ペクヨプ監督、キム・ヒョンワン作家、ユ・ヘジュン音楽監督が登壇した。

 製作総指揮のトータルプロモーション株式会社の加藤栄芳氏は「2009年7月に韓国KBSで放送の予定。日本でもそれに近い時期に放送を予定している」と発表した。日本の放送局はまだ未定だという。

 「声優は、主役のチュンサンにぺ・ヨンジュン、ユジンにチェ・ジウが決まっているが、それ以外の声優は来年早々にキャスティングに入る予定。日本は吹き替え版、字幕版と制作するが、その声優も現在未定」と話し、「日本の声優は、ドラマ版『冬のソナタ』の声優とは別の人になるとのことだ。

 また、「ドラマ版の監督・脚本家・俳優らに許諾、コンセンサスを得て、具体的な製作に入る段階。骨格は出来上がっているが、シナリオは現在、進行中。シナリオが重要なので時間をかけている。声優のキャスティングとともに、進めているところ」と現在の状況を説明、シナリオについては、ぺ・ヨンジュンとも相談しているという。

 脚本家のキム・ヒョンワン氏は「皆さんの期待に沿えるように、二人が幸せな最後を迎えられるように進めたい、と思っている」とし、加藤氏が「ドラマティックなラストを考えているので、期待して欲しい」と補足した。


 そしてこの日は「フランス予告編」主役のユジン役チェ・ジウがVTRで登場し、「アニメならではの表現で、情緒感やユジンの繊細な感情をうまく生かしている」とコメントし、期待感を示した。

 さらに、ユジンのキャラクター発表から話題となっていた楽曲「Believe you」が挿入歌として「フランス予告編」でフルバージョン公開された。歌うのは作詞作曲も手掛けているHidetoこと廣岡秀人で、この日ライブでも歌を披露した。なお、主題歌、エンディングなどに関しては、まだ未定だ。

 アニメ『冬のソナタ』は、ドラマが日本に韓流をもたらし、ぺ・ヨンジュンをトップスターに押し上げた作品であり、制作費10億円という破格の予算でのプロジェクトで、業界の期待も大きいが、ファンの期待も大きい。同発表会は、一般参加者を300名招待の募集をしたところ、9500名の応募があったという。

 一方、同日午後5時より横浜アリーナでは、「家族と迎えるクリスマス-離れていても-」と題するぺ・ヨンジュン関連イベントが開催され、1万人の「家族」が衛星中継で登場するヨン様に会いに駆け付けた。

東京=野崎友子通信員

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