女優チェ・ジウが『スターの恋人』(SBS)で、最近勢いが見られなくなっている韓流スターパワーを復活させることができるのか、関心が高まっている。
チェ・ジウにとって、『スターの恋人』は『エア・シティ』(MBC)以来、約1年5カ月ぶりに出演するドラマ復帰作。彼女は同ドラマで、チャ・テヒョン、キム・ジョンウン主演の『総合病院2』(MBC)、ソン・イルグク主演の『風の国』(KBS第2)と視聴率争いを繰り広げる。
特に同ドラマは、チェ・ジウをはじめとする韓流スターたちの真価が問われるという点で、特別な意味を持っている。
韓流スターが出演するドラマは、これまで国内での放送以前から、日本など海外でも関心を集めてきた。そのため外国で先行買い付けが急増し、輸出価格も高くなり制作会社やテレビ局に多くの収益をもたらした。
しかし限定された制作費の中で、韓流スターらの出演料が高騰。そのためドラマのクオリティーが下がり、国内はもちろん、海外でも韓国ドラマの人気に陰りが見られている状況だ。その上、経済危機の余波でテレビ局や制作会社らも状況が悪化し、ドラマ出演料を1話当たり1500万ウォン以下に定めるべきだという声も高まっている。
これにより、今までより安いギャラでドラマに出演しなければならないのは、チェ・ジウをはじめとした韓流スターらも同じことだ。これに加え、今年に入って韓流スターらが高い出演料で主演を務めたドラマの数々が、ソン・スンホン主演の『エデンの東』(MBC)を除けば、好成績を収めることができなかった。そのためこれまで積み上げてきた地盤を壊さないようにするには、何か明確な成果を見せることが必要だ。
現在、地上波3局の水木ドラマの視聴率争いで、前作の『風の絵師』が10%前半台で、一番低い視聴率だったことが『スターの恋人』には負担になっている。前作の視聴率は、後枠の序盤の視聴率に影響を与えるからだ。
しかし、ライバル作の『総合病院2』と『風の国』がさほど遠くない10%台中盤の視聴率で、激戦を繰り広げているというのがチェ・ジウ、『スターの恋人』としては安心できる材料でもある。
それだけでなく『スターの恋人』は、チェ・ジウが演じる韓流トップスター、イ・マリが自身の自伝を代筆することになったソウル大国文科博士課程のキム・チョルス(ユ・ジテ)と恋に落ちる内容を描いたラブストーリー。チェ・ジウにとって、メロドラマの演技は“専門”も同然だ。チェ・ジウを韓流スターに伸し上げたのも、『冬のソナタ』での演技だった。チェ・ジウはしばらくイメチェンを図るため、積極的にさざざまなキャラクターを演じ、変身を試みていたが、再びメロドラマに戻ってきたその成果が期待される。
また『スターの恋人』は、スクリーンで卓越した演技力を披露し、スターの地位を確固たるものにしたユ・ジテのドラマ初挑戦作という点でも関心を集めている。しかし映画とドラマは、制作方式や主要ターゲットが違うため、彼は視聴者になじみのない顔かもしれない。そのため、ユ・ジテの適応力、チェ・ジウとの演技の呼吸も勝負のカギになるものとみられる。