歌手チョ・ソンモが、7日午後6時、東京国際フォーラムホールAで単独コンサート「Jo Sung-Mo concert tour 2008 KOREA/JAPAN”CRYOUT”」を行った。チョ・ソンモが日本で公演を行うのは約3年ぶり。
チョ・ソンモは『君のそばへ』を始まりに約2時間半、自身のヒット曲やMaroon 5の『Sunday Morning』など28曲を歌い、ブランクを感じさせるどころか、溜まっていたものを爆発させたようなパフォーマンスでアピール。最新のパク・シニャン、ムン・グニョン主演ドラマ『風の絵師』の主題歌「風の歌」のほか、『パリの恋人』の「君一人だけ」、『真実』の「FOR YOU」、『雪の女王』の「愛の悲しみ」など、日本人になじみの深いOST曲も歌った。
そのほか、「ぼくをバラード歌手と思っていた人がいたみたいですが、ロック歌手です」と冗談も言うほど、バラード以外にジャズ、ロックなど幅広いジャンルでその幅の広さも見せた。またタップダンスも見せ、本職のタップダンサーと競演。喝采を浴びたものの本職には脱帽、対抗して「ぼくは歌がうまいんです」とジョークを返すと、さらに大きな拍手が沸いた。アコースティックギターでの弾き語りも披露。
「今の自分の気持ち」とした「The Reason」では、「寂しく過ごした2年余りの間、心深く感じられるようになった」「10年前のあの気持ちで再び始めようと思う」「僕が変わらなければならない理由the reason is you」といった自身の気持ちそのままのような歌詞でファンの心に訴えかけた。
そして、アンコールでは、「Love Song」をマイクを通さない生声で披露。ファンの感動も頂点に達したが、本人も感極まり、目にはうっすらにじむものがあった。
チョ・ソンモは2年間の服務を終え、今年5月に召集解除されたのち、ドラマ『風の絵師』の主題歌を担当し、9月に10周年記念公演を開催したが、今回のライブツアーが本格的な復帰といえる。ライブツアーは11月1日のソウルでスタート。ソウル、光州、大邱、一山、大阪、東京、城南、全州、釜山、大田と、国をまたぎ韓日10都市で計16回にわたる公演のちょうど折り返しの8公演目だった。
このツアーは、デビュー10周年ツアーとあって、本人にとってもファンにとっても意味深い。復帰後初の日本での大阪・東京でのライブを成功裏に追え、今後への糧となったに違いない。「また、会いましょう!」とファンに誓う言葉には確信が見えた。
東京=野崎友子通信員