遺跡と海産物が魅力の江華島

江華島日帰り旅行


 たくさんの遺跡と新鮮な海産物、何より魅力的なのは疲れた心を癒してくれる海と潮風…。

 江華島はいつ行っても居心地よくリラックスできるところだ。車に乗って海岸線を走りながら海を満喫できる日帰り旅行に、これ以上のところはないだろう。道路の条件上、島の西側より東側の海岸に沿って走るのがお勧めだ。

 東側は江華島1周海岸道路のうち19.5キロが完成しているが、西側は既存の地方道路しか利用できない。東側の海岸道路には自転車専用道路も設置されているため、自転車やインラインスケートを楽しむこともできる。道のあちこちに歴史遺跡地があるほか、カブや朝鮮人参、サツマイモなど江華島の特産物を販売する店や露店が並び、ゆったり海を見ながら食事ができるようなところもある。ただし午後遅くなるほど、島からソウルや仁川方向に向かう道の渋滞が激しくなるということをお忘れなく。

◆ 広城堡・徳津鎮・草芝鎮

 朝鮮時代、海辺の警備のために建てられた国防要塞が東側の海岸道路に沿って並んでいる。3カ所とも、朝鮮が丙寅洋擾(1866年)、辛未洋擾(1871年)のとき、米軍とフランス軍に対抗し戦った場所だ。特に広城堡は辛未洋擾当時、魚在淵(オ・ジェヨン)将軍が率いる350人余りの朝鮮軍が米軍と激しい戦いを繰り広げた末、壮烈に殉国した場所だ。

 当時奪われた将帥の旗が米国のアナポリス海軍兵学校博物館に保管されていたが、昨年、長期レンタル条件で韓国に戻され、ここに展示されることになった。これら要塞はすべて城郭と砲台を残した小さな公園として復元されており、目の前が海であることから見晴らしがいいのが特徴。広城堡と草芝鎮の景色は江華八景に含まれるほどの絶景だ。

◆東幕海岸

 島の南側にある華道面の東幕海岸は、全長4キロ、幅6000万平方メートルに及ぶ干潟と砂浜、松林がある天恵の海岸だ。夏になると、満ち潮のときは海水浴、引き潮のときは潮干狩りができるため、家族連れに特に人気がある。冬になると向かいの長峰島の向こうに沈む夕日が美しく、大勢のカメラマンや観光客が訪れる。

 東幕海岸の端にある分五里トン台は江華島にある53のトン台の中の一つで、海と干潟を見渡すことができる場所だ。トン台とは、城郭や辺境要地で敵を監視し、煙をたいて通信手段として活用するために建てた朝鮮時代の建造物のことだ。

◆長華里の夕日展望地

 東海(日本海)の日の出に対抗できる美しさを誇る西海(黄海)の夕日。それぞれの地域が自ら鑑賞名所だと宣伝しているが、江華島西側の長華里の海岸が仁川沖合いの夕日の中では一番美しいとされている。中でも学生探求修練館の前の海に沈む夕日と、長華里‐東幕里を結ぶ海岸道路から見える夕日は逸品だ。この地域の村は「夕日村」と呼ばれている。長華里の干潟は世界5大干潟の一つで、天然記念物に指定されている。

◆外浦里港

 席毛島を往来する旅客船が停泊する港で、たくさんの刺し身専門店が並ぶ。船着場から見える海も美しく、旅客船が出発するときや到着するとき、乗客からお菓子をもらおうと飛んでくるカモメたちが可愛らしい。江華島一帯の海でとれるエビで作ったエビの塩辛が外浦里の港の市場に集まるため、10月になると「エビの塩辛フェスティバル」が行われ、たくさんの観光客でにぎわう。18日午前10時には今年最後のエビの塩辛の競売が行われる。

 船着場の近くには高麗時代蒙古軍に対抗して戦った三別抄の抗戦碑もある。当時、 三別抄軍は蒙古との和親に反対し、決起して江華島にとどまった後、外浦里の沖合いから珍島に向かったという。

チェ・ジェヨン記者
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