◆ホヨンの歌を聞いて涙が出た
二人は現在、京畿道安養市坪村洞で一緒に暮らしている。お互いに仕事が急がしく、一緒に過ごす時間は少ないが、顔を合わせた時にはお互いの仕事についてじっくり話し合う。
「弟の僕のことがすべてにおいて心配のようです。母親のようにあれこれ世話を焼き、小言も多いです。そのせいで口げんかをすることもあるけれど、本当はとても感謝しています。姉は責任感が強い人です。僕が家を出て合宿生活をしていた無名時代には、よく面会に来ておいしいものをおごってくれたり、梨泰院(ソウル市竜山区)に連れて行って服を買ってくれたりしました。そのとき僕は無一文でしたから。その時に買ってもらったジーンズは今でも履いています」
ソン・ホヨンの声に力が入る。姉にたくさん買ってあげることのできる立場になった自分がうれしいようだ。
「ホヨンが必要な過程を経て今に至ったようで本当にうれしいです。楽な道のりではなく、辛いこともたくさん経験しましたから。弟がデビューしたころ、仁川放送局に行くために江辺北路を車で走っていたら、ラジオからg.o.dの『母へ』という曲が流れてきたんです。ちょうど夕日が車内に差し込んできて、なんだかすごく涙が出ました」
大抵の姉弟は仲がいいものだが、幼いころから米国と韓国を行ったり来たりして苦労が多かった二人は、人並み以上の愛情で結ばれていた。今回の写真撮影でも、二人は自分の服装より相手のスタイルをチェックするのに余念がなかった。二人の息はぴったりで、撮影が順調に進んだのは言うまでもない。
「ホヨンは自分のことをあまり表現しないタイプですが、とても家族思いの子です。数年前、マネージャーのいないわたしが自分で車を運転しながら移動しているのを見て、突然新車を1台買ってくれたんです。
自分は小さな中古車に乗っていたのに」