インタビュー:ペ・ドゥナ、母娘で演劇制作(上)

■舞台外、母と娘のおしゃべり


 女優ペ・ドゥナが再び演劇をプロデュース。2006年に初演され、好評を得ていた演劇『彼女が帰ってきた』がアンコール公演(-11月2日)を行っているのだ。

 この演劇は、彼女の母キム・ファヨンが主人公を務めていることから特に注目を浴びている。モデルから女優、写真家、プロデューサーとして活動の幅を広げていくペ・ドゥナ。彼女の変身ぶりに注目してみよう。

 この間あるポータルサイトに、キム・ファヨンとペ・ドゥナがそっくりなことを紹介する内容が書き込まれた。ここにはペ・ドゥナのミニホームページから取ってきた写真もアップされていたが、ネットユーザーたちは「ペ・ドゥナの自然な美貌は母から受け継いだもの」と、似ている二人について改めて驚きの反応を見せた。

 ペ・ドゥナとキム・ファヨン。二人は美貌だけでなく、演劇に対する情熱も似ている。実は演劇をテーマにした話で、ペ・ドゥナという名前を先に使うことは、理にかなっていないのかもしれない。彼女の母キム・ファヨンは演劇界のベテラン女優であり有名人だ。ペ・ドゥナは自分が演劇に関心を持ち始めたのも、幼いころから演劇女優である母の姿を見てきたからだと述べたことがある。

 ペ・ドゥナはすでに演劇制作会社「坦々大路」を立ち上げ、2004年に『サンデーソウル』を上演した。この作品は、パク・チャヌク監督が次期作として準備していた映画のシナリオを元に、イ・ムヨン監督が戯曲として脚色した演劇。

 ペ・ドゥナは約1億5000万ウォンにもなるこの演劇の制作費を全額投資した。また自ら主役として出演し、演劇デビューも果たした。当時ペ・ドゥナは、演劇収入の10%は演劇発展のために使っていると話し、母に対する深い尊敬の念も表した。

 「幼いころから演劇女優の母の側で、演劇人に対して尊敬の念を抱いてきました。その心を大事にし、演劇に臨むつもりです」

 小さい役でもちゃんと演じようとすれば、とてつもない努力が必要だ。もう30歳のペ・ドゥナは、女優として独自のポジションを築いた数少ない女優の一人。『吠える犬は噛まない』(原題:フランダースの犬)、『子猫をお願い』、『リンダ リンダ リンダ』のような個性的な映画に出演し、興行性よりは作品性に比重を置く賢明な女優という評価を受けている。そうしてさまざまなジャンルの作品で演技の幅を広げる一方、フォトエッセイ集も出すぐらい、写真を撮ることにもすっかりハマった。ロンドンに続き、東京を独自の視点で捉えた彼女の本は大きな話題を集め、若い世代から人気を得た。またモデル出身者らしく、ファッション誌で見る彼女のカタログは、いつも好奇心を刺激する。

 しかし今、彼女の目は演劇に向いている。すでに3本の作品を手がけ、演劇への無限の愛情を示しているペ・ドゥナ。無限に伸びて行く彼女のゴールはどこなのか、ますます気になる。

取材=ペク・ウニョン、チャン・セヨン記者 写真=イ・ヒチョル 協賛=ラインヘアーメイクアップ

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