自殺したチェ・ジンシルさんの実弟で歌手・タレントのチェ・ジニョンが、姉を失った悲しみを乗り越え、ミュージックビデオに出演した。
チェ・ジニョンは歌手チョ・ジャンヒョク6thアルバム収録曲「ヒジェ」のミュージックビデオ(MV)に登場、つらく悲しい日々に背を向け、前を向きひたすら走り続ける男を熱演した。
今回のMV出演は、以前からの約束を守ったもの。チェ・ジニョンはSKYとしてデビューしたときのプロデューサーだったカン・ミン代表と、チョ・ジャンヒョクのMVに出演することを約束していた。そんな中、思いもよらず突然、姉を失ったが、それでも「約束を守らなければ」と出演に踏み切ったという。
「ヒジェ」には、「毎日つらく、息苦しかった日々を胸の奥にしまい込み、二度と倒れぬよう、あの明るい太陽を胸に思い切り走っていく…」という歌詞があり、チェ・ジニョンの心情と重なることから、撮影現場も厳粛なムードに包まれたとのことだ。チェ・ジニョンは撮影中に感情を抑えきれず涙をこぼす一幕もあったが、決して投げ出さなかったという。
「ヒジェ」のMVは、映画『愛なんていらない』や多くのCMを演出したイ・チョルハ監督が手掛け、30日に公開される。
イ・ジョンヒョク記者
【ニュース特集】チェ・ジンシルさん自殺