インタビュー:「冷たい王子様」チュ・ジフンの素顔(下) 


-『アンティーク』でたばこを美味しそうに吸っていたが。

 「原作の漫画を見てもらえれば分かると思うが、かっこよく見せようと吸ってみた。また、習慣的にかなり吸う方でもある。仕事を終えた後の一服は何とももいえず美味しいもの。ドラマの中のキャラクターも同じだったと思う。だから自然にそのような演技になった」

-映画の中でのように、誰かを傷つけたことがあるか。

 「これまで二人の女性とそれぞれ2年、3年間付き合ったことがある。どちらとも僕が先に別れようと言った。僕が死にそうな気分になるまで我慢して、我慢の末に別れを告げた。僕はピアノ線を握っていて、指が切り落とされてしまいそうだと言った。だからそのとき、僕の心に大きな傷はなかった。僕が別れを言い渡されたこともある。とても悲しかった。僕もそんな風に相手を傷つけたのだろうと思った。両親にもそんな消えない傷を負わせたことがある」

-知り合いの女性たちが映画に続々と特別出演したそうだが。

 「知り合いの女性は一人もいない。男同士で生活していると、撮影現場に女性が来ると気分が盛り上がる。そのお陰でいい演技ができたこともある」

-どうして演技がしたかったのか。

 「自分自身を吐き出したかった。モデル時代、友達に時々『お前、浮いてる』と言われた。そのとき『もう少し待て。全部吐き出した後に中身をつめていくから』と答えた」

-二つの作品でスターダムに上がったが。

 「ある感情に苦しんでいるときにそういう作品がやって来る。本当にラッキーだと思う。その役を心から伝えることができるから。注目を浴びているかどうかは第三者が判断することなので、よく分からない」

-『アンティーク』の撮影所に日本人のファンが訪れていた。韓流スターの仲間入りをしたが。

 「特に実感はない。周りが話してくれればいいのに(笑)」

-俳優としての目標は?

 「幸せになること。幸せになってこそ信頼される俳優になれると思う。小さなスペクトラムですべてのものを見せることができる俳優になりたい」

-本や映画をたくさん見る方か。

 「1週間に7冊読むときもある。映画は勉強だと思って1日に1本は見る」

-最近の情緒を表現するとしたら? またそれを描く作品に出演する予定はあるか。

 「おぼろげな感じ。でもその感情を演じることになったらとても悩むと思う。その話を聞くことだけでもこんなに胸が締め付けられるのだから」

-『アンティーク』のセリフに「この日を待ってきたのではないか」というのがある。「この日」は来たか。

 「まだ。

いつかは待ち焦がれた日が来るかもしれない」

チョン・ヒョンファ記者
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