インタビュー:『風の国』で復帰、新婚ソン・イルグク(上)


 結婚6カ月のソン・イルグク(37)に会った。ソン・イルグクはKBS特別企画ドラマ『風の国』の主人公「無恤」役でドラマに復帰したばかりだ。久しぶりに会ったソン・イルグクは顔のラインがシャープになり、紺のスーツをまとった体は軽やかに見えた。

 「無恤を演じるためダイエットをしました。かなり太っていたので…。ドラマの撮影が始まる直前の5月、トライアスロン大会に出場したのですが、そのときにテレビに映った僕を見た人たちに『すごく太っていて誰だか分からなかった』と言われました。さまざまな葛藤に悩まされる無恤を演じるためにはシャープさが必要だと思い、体重を7-8キロ減らしました。中国ロケの初期、半月間ほとんど何も食べませんでした」

 甘い新婚生活を送っているうちに体重が増えてしまったのだろうか。今年3月15日、現在釜山地裁の判事として勤務しているチョン・スンヨンさん(32)と結婚したソン・イルグクは、タヒチへの新婚旅行から戻った後、釜山に新居を構えた。結婚後、少しの間俳優業を中断し、『風の国』の出演が決定した6月までの3カ月間、近所の住民たちにあいさつをしたり、妻を車で職場まで送ったりしながら新婚生活を楽しんだ。

 6月中旬から中国ロケが始まると、ソン・イルグクは妻と離れて撮影に専念するようになった。現在は中国ロケを終え、韓国に帰国したが、ドラマの撮影が続く間は夫婦が一緒に過ごせる時間はそれほど多くない。

 しかし、この日のインタビューでソン・イルグクから聞いた二人の新婚生活は、「妻の顔を時々しか見ることができないため、まだ恋人同士のような気分です」という話ばかりだった。交際していたころよりも顔を見る時間が少ないという。ドラマの撮影で疲れた夫のために妻がしてくれることは何かと尋ねると、「顔も見られないですからね…」とあいまいに答えた。

 ソン・イルグクはこの日、結婚生活に関する質問に対し極度に敏感な反応を示した。KBS広報室の職員とマネージャーがソン・イルグクの後ろに立ち、「新婚」という言葉が出るとすぐ制止に入り、「ドラマに関する質問だけにしてほしい」と注文するほどだった。現在行われている某記者との訴訟と関連した質問は即座に制止され、ソン・イルグクも「申し訳ないけれど次の機会に話すことにします」と慎重な態度を示した。

 「外見は大武神王、すなわち戦争の神様だけれど、愛する人まですべて失ってしまう無恤の内面をうまく表現したいと思いました」

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