晩秋の江原道、シラカバの森への招待状

 秋に美しいのは紅葉だけではなかった。江原道太白の国道35号線、三水嶺通りで出くわしたシラカバの森。その森を目にした瞬間、シラカバが織り成す真っ白な垂直の線の集団に魂を奪われてしまった。

 蔚珍郡召光里で見た濃い緑で縁取られた松の水平線、鶏鳴山のオオヤマザクラのピンク色の波…。これまでにもいくつかの「単一樹種」の森が生み出す秋に出会ってきた。山々を彩る華やかな紅葉のことは忘れ、森が演出する純粋な色の世界に浸ってみよう。



◆まぶしいほどの白さ、空に向かって一直線に伸びる江原道太白シラカバの森

 シラカバのことを「真っ白な砂糖をふりかけた大きなお菓子のようだ」と言った人がいた。

 雪のように真っ白な幹が真っ青な空に向かって一直線に伸びている姿は、ほかのどの木よりも異国的な景色を作り出す。西洋の人々もシラカバのことを「森の女王」または「森の主人」と呼んでいる。

 シラカバは縁の象徴でもある。男女が結婚式を挙げることを、韓国では「華燭をともす」と言うが、このときの「華」がシラカバを意味する。紙のように薄くはがすことができる白いシラカバの木の皮は燃えやすいため、昔の人々はシラカバの木の皮に火をともし、その前で生涯を誓い合った。

 この美しいシラカバの群落地は、江原道太白に行けば目にすることができる。江原道太白と下長を結ぶ国道35号線の三水嶺通り。その道の両側にシラカバの森は広がっている。

 一方にはシラカバの苗木が植えられた丘があり、もう一方にはシラカバの間を歩くことができる散策路がある。アマチュアのカメラマンの間でもうわさのシャッターポイントだ。丘の付近にはカメラを手に立っている人がたくさんいる。

◆白く揺れ黄色く波打つ

 丘の前に立ってポケットの中から小さなデジタルカメラを取り出す。風が音を立てて吹き始めると、幼いシラカバの木々が体を揺らしながら動き出す。腕を伸ばして高い位置から写真を撮った。すると約束でもしたかのようにシラカバたちが一斉に左に体を傾ける。まるでオーケストラの前に立った指揮者の気分だ。



 まぶしいくらいのシラカバたちの動きに合わせ、一緒に左側に体を傾けシャッターを切った。「1、2、3!」。一斉に揺れる白い幹と黄金色の木の葉が一緒にフレームの中に収まった。

 風に揺れるシラカバが巨大なススキのように見える。なんだかワクワクしてくる。

 太白サンサミ洞でも広大なシラカバの森に出会うことができる。小さな村の風景の向こうには、シラカバの森が真っ青な太白の空の下で真っ白に輝いている。

◆シラカバの森で一夜を

 家族が一緒に散歩できるシラカバの森は、江原道横城隅川面杜谷里のドクシル村にもある。カメラマンのウォン・ジョンホさんが1991年からシラカバの苗木1万2000株をはじめ、さまざまな苗木を植え管理し、「美術館シラカバの森」という名前で開放している。中には散策路、休憩所、芝生がある。シラカバの白い森の中をゆっくり散歩しながらロマンチックな気分に浸ってみよう。さらにシラカバの森の中で1泊したければ、ペンションに泊まることもできる。森の真ん中に、訪問客のために二つのゲストハウスがある。1泊12万‐15万ウォン(約9100‐1万1000円)。要予約。

 風が冷たくなると、シラカバの葉が黄色く染まり初める。風の中で揺れる金色のコインのような葉をつけた白い木の波。今年この波を見ることができるのも残りわずかだ。

ソン・ヘジン記者
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