ドラマ放送中、ずっと話題を集め続けた『食客』(SBS)でキム・ジス役を演じたナム・サンミ。長期間続いた撮影のため、ずっと休息を取ることができなかったナム・サンミは、たまっていた宿題をするように余裕ある時間を楽しんでいた。今日はそんなナム・サンミと一緒にドラマの成功を記念し祝杯をあげることにした。
◆「料理は1度もしたことがない」
『食客』ではいつもドラマの最後に「ジンスの料理手帳」で料理の秘法を紹介していたナム・サンミだが、本当は料理がまったくできないという。ドラマが始まる前は料理に対する関心どころか、一度もしたことがなかった。ある日、家で料理に挑戦しようとしたが、母親に散らかすだけだと叱られた。しかしドラマの撮影でずっと料理に接していたせいか、最近は料理の真似事はできるようになった。自分で作った料理をきれいに器に盛るとき、最高の気分になれるという。しかしまだ味の責任は持てないそうだ。そのため、本格的に料理を習うつもりだという。
◆「小学生のファンもできた」
ナム・サンミに初めて小学生のファンができた。『食客』はこれまでのどの作品とも違い、視聴者の年齢層が広かった。食べ物という親しみやすいテーマに加え、健全な内容で老若男女すべてに好まれた。そしてドラマの視聴者は、自然とナム・サンミのファンになった。これまでは代表作『甘いスパイ』『犬とオオカミの時間』(ともにMBC)の影響で、主婦のファンが多かった。特に『甘いスパイ』で演じた新妻役が主婦たちの願望を刺激し、人気を集めた。そして今回、小学生にも好かれるキュートなキム・ジンス記者役でお茶の間の人気を独り占めにした。
◆「1年間同じ服を着て、やっと新しい服に着替えた気分」
四季の食べ物を表現しなければならなかった『食客』は、1年間にわたり撮影が行われた。当然、ほかの作品を検討する余裕はなかった。韓国に隠れている食べ物や材料を探すため、大都市をはじめ全国各地を回って行われた、マラソンよりも苦しい強行軍だった。ナム・サンミはキム・ジンスとして1年という歳月を過ごし、今やっと解放されたところだ。
◆「アピールしてくる男性芸能人は一人もいなかった」
ナム・サンミは芸能人であれば誰でも通過儀礼のように経験する熱愛説やスキャンダルのない女優としても有名だ。デビュー直後からハンサムな男性スターたちと何度もラブシーンを演じてきたが、不思議なことに1度も熱愛説が持ち上がったことがない。
「わたしはちょっと面白みのないタイプのようです。日常からの脱出や軌道から外れるような行動はしないので」
若くして芸能界入りしたナム・サンミは、職業病なのか、すぐに人と親しくなることができないという。また、どのように親しくなればいいのかも分からないのだとか。忙しいスケジュールに加え、出会いも限定されているため、仕事がなければ家にいるか旅行に出かけるのがすべて、という単調な生活だ。きっとナム・サンミがまったく隙を見せないため、1度も口説かれなかったのではないか。しかしマネージャーの立場から見れば、まったく手のかからない最高の女優であるといえるだろう。